河川水濁度調査

河川水濁度調査の公表について

河川水濁度調査の目的

 河川水の「濁り」や調査及び調査デ-タの公表を通じて、河川を介した一貫したシステムである「流域」の森林機能や森林施業への理解を促進するとともに、「濁」を「濁度(注)」という単位(NTU:Nephelometric Turbidity Units)で捉え調査・検証することで、海域を含めた流域環境の保全を図ることを目的としています。
(注)濁度とは濁りの程度を数値化したものです。NTUという単位で表し、数値が大きいと濁っていることになります。
 濁水の原因物質は浮遊土砂であり、「浮遊土砂の濃度」は濁りを表す大事な指標の一つですが、分析に手間と時間がかかるため、濁りの程度を数値化した「濁度」を指標として本調査を行います。
 きれいな水と濁った水の標準的な濁度は、濁度が10NTU未満であれば透き通っていて、一般的に濁度が100NTU以上のときに濁っていると判断されます。

image1.jpg

調査対象河川及びその選定理由

○調査対象河川
 ・ ペーパン第三支線川(ラリマシナイ沢)【旭川市】
 ・ 幌倉沼川【東川町】
 ・ 石渡川【当麻町】

○選定理由
 ペーパン第三支線川は、平成28年度~平成30年度に奥地保安林緊急対策事業の治山ダム(床固工)を施行したため、その影響を調査する。
 幌倉沼川の流域には道内でも有数の稲作地帯があり、農業用水として利用されているほか、工業用水としても利用されている。上流域では森林整備のための伐採 が行われており、これにより濁りが発生した場合は影響が大きいため調査する。
 石渡川は、平成30年度から天然林施業を行っており、これによる影響を調査する。

調査の方法

 定点観測とし、降雨時及び無降雨時などに採水し、濁度を調査します。また、デ-タが蓄積されてきた場合、調査箇所数を増やすことがあります。

image202.jpg

調査の項目

○流域情報
 土地利用の種類別面積(流域面積)、地質などの情報。

○採水情報
 年月日、時刻、採水地点の河口からの距離、川幅(目測)、濁度、採水地点の水位、降水量(気象庁のデ-タ)などの情報。

調査結果

位置図

カテゴリー

南部森林室のカテゴリ

cc-by

page top