管内概要
上川総合振興局南部耕地出張所管内の概要
●位 置
当出張所が管轄する地域は、上川管内の南部一帯を占め、富良野市を中核に、上富良野町、中富良野町、南富良野町、占冠村の1市3町1村で構成されています。東は十勝圏、西は中・南空知圏、南は日高、東胆振、北は上川中部圏に接し、農業と観光を基幹産業とする、豊かな自然と田園空間が広がる地域です。総面積は 2,184平方キロメートルで、東京都(2,187平方キロメートル)とほぼ同じです。
キャプション
●気 象
管内は北海道の内陸部にあり、周囲が山地で囲まれた盆地のため、内陸性気候が顕著となっています。気温の日較差、年較差も大きく、年平均気温は摂氏 5.5℃前後で、最高気温は33℃、最低気温は零下32℃まで下がります。年間降水量は概ね 900~1200ミリメートルほどですが、山間部や高台地域では多く、集中豪雨による災害を生じることもあります。根雪期間は11月下旬から4月上旬までで、最深積雪は平野部で 80~100センチメートルを超えます。
●土 壌
上川南部管内の土壌は、低地土と台地土及び泥炭に大別されます。
美瑛から富良野にかけての一帯は、十勝岳噴火による火砕流堆積物の影響を強くうけた地域で、酸性褐色森林土とよばれる強酸性土壌が上富良野町を中心に分布しており、富良野川沿の火山放出物未熟土は十勝岳泥流に由来する硫酸を含む強酸性土壌です。
南富良野から富良野にかけての空知川流域では褐色低地土が分布しますが、礫質土壌の比率が高い地帯です。また、南富良野の丘陵地に分布する黒色火山性土や、富良野盆地に広く分布する泥炭土も特徴的です。
●農業概況
管内の耕地面積は25,353haで、全道の2.2%を占めており、東の十勝岳山麓や西北部の丘陵地、南の芦別岳山麓から続く緩やかな丘陵地では畑地帯が、空知川流域や富良野川、ベベルイ川流域の平坦部では水田地帯が広がっています。
農家戸数は、平成27年(2015年世界農林業センサス)で1,291戸となっており減少傾向が続いています。このうち専業農家は895戸で販売農家戸数の69.3%と全道平均の69.8%を僅かに下回っています。また、専業及び第1種兼業を合わせた主業農家割合は93.5%となっており、全道平均の90.7%を上回っています。
管内市町村別人口・農家戸数・耕地面積
市町村名 |
人口(人) |
農家戸数(戸) |
耕地面積(ha) |
|||||
販売農家 |
専 業 |
1種兼業 |
2種兼業 |
総 数 |
田 |
畑 |
||
富 良 野 市 |
22,598 |
620 |
468 |
120 |
32 |
10,500 |
3,040 |
7,450 |
上富良野町 |
10,984 |
257 |
193 |
43 |
21 |
6,400 |
1,840 |
4,560 |
中富良野町 |
5,120 |
324 |
182 |
121 |
21 |
4,830 |
3,110 |
1,720 |
南富良野町 |
2,592 |
69 |
38 |
24 |
7 |
2,840 |
224 |
2,620 |
占 冠 村 |
1,258 |
21 |
14 |
4 |
3 |
705 |
87 |
618 |
計 |
42,552 |
1,291 |
895 |
312 |
84 |
25,275 |
8,301 |
16,968 |
資 料 人 口: 住民基本台帳人口及び世帯数(北海道総合政策部地域行政局市町村課調 [平成29年1月1日現在])
戸 数: 農林水産省 「2015年世界農林業センサス 確報」(平成27年)
面 積: 農林水産省 「面積調査」(農林水産関係市町村別データ[耕地面積(平成29年度)])