森林認証制度の紹介

◆ 森林認証制度とは

森林認証の誕生

 1970年代後半から1980年代にかけて、森林の過剰伐採や火災、家畜の過放牧により熱帯林が急速に減少・劣化し国際的な問題として認識されました。
こうした背景を受け、森の動物や植物、そこで働く人たち、暮らす人たちに配慮し、将来も豊かな森を維持できるように管理しているかを客観的に把握・評価するものさしとしての「基準・評価」の作成が進められ、世界各地で9つの国際的な基準・指標づくりやモニタリングの取組が行われています。

 森林認証制度は、こうした取組を森林経営の単位に対応評価できるように発展したものとして誕生しました。

制度の仕組み

 森林認証制度は、行政や企業から独立した第三者機関(認証機関)が、持続可能な森林経営など一定の基準を満たす森林を認証し、そこから生産される木材・木製品にロゴマークを付けて区分し、消費者の選択的な購入を通じて適切な森林管理を支援する制度です。

 森林認証は森林の管理を認証するFM認証と、加工・流通過程の管理を認証するCOC認証から成り立っており、認証された原材料にはそれ以外の木材が混入することを防いでいます。

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森林認証のラベル

 国内で流通している森林認証は主に3種類。多くの企業が、環境に配慮した「持続可能な調達方法」を自分で定めていますが、そのうち紙・パルプ・木材関係では、森林認証製品を使うケースが増えています。

国内で流通している森林認証制度 (JPG 167KB)

購入しないと2 (JPG 155KB)

◆ 上川地域の森林認証

 上川管内では、平成30年に上川森林認証協議会が設立され、一般民有林及び道有林でSGEC-FM認証を取得。上川管内全体の約28%が認証林となっています。また、CoC認証事業体は64社が取得しています。(令和5年3月末時点)

上川地域の森林認証の取組のあゆみ

 民有林を中心に認証制度に裏付けされた持続可能な森林管理を行っています。また、林業・木材産業の事業者がCOC認証を取得し、認証材の供給体制が整ってきています。
さらに、公共施設や一般住宅などで建築物として森林認証を取得するなど、持続可能な社会の実現に向けて、森林認証材を活用する取組が着実に広がってきています。

■平成30年(2018年)6月
 上川地域一体となった森林認証の取得に向け、上川森林認証協議会を設立
■令和元年(2019年)8月
 上川管内の森林組合と製材工場等の23社がSGECーCOC認証を取得
■令和元年(2019年)9月
 上川管内の一般民有林(約9万㏊)でSGECーFM認証を取得
■令和2年(2020年)1月
 上川管内の道有林(約11.8万㏊)でSGECーFM認証を取得
■令和2年(2020年)8月
 上川管内の素材生産業者や木材加工業者等の29社がSGECーCOC認証をを取得
■令和3年(2021年)3月
 美深町立仁宇布小中学校においてSGECプロジェクトCOC認証(全体認証)を取得
■令和4年(2022年)5月
 南富良野町道の駅新複合施設においてSGECプロジェクトCOC認証(全体認証)を取得
■令和5年(2023年)5月
 当麻町一般住宅20棟においてSGECプロジェクトCOC認証(部分認証)を取得

上川森林認証の取組 (PNG 252KB)

森林認証取得状況

◆森林認証取得テキスト

 この度、これから認証を取得しようと考えている事業者様へ、森林認証制度の内容や認証を取得するまでの流れ、認証材の利用事例を具体的に示し、森林認証に取り組む事業者の拡大を図ることを目的に「森林認証取得テキスト」を発行いたしました。

家具・クラフト製造業者、工務店をはじめとしたすべての加工事業者の皆様へ(令和6年3月発行)

※発行時点での認証取得者リスト等を掲載しています。

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~木材産業者向け~(令和5年3月発行)

森林認証取得テキスト

◆ 森林認証制度のPR動画

 こちらの動画では、森林認証制度や、北海道上川地域での森林認証の取組みについて紹介しています。

◆ 上川管内の森林認証に関するお問い合わせ先

北海道上川総合振興局産業振興部林務課林産係
 TEL:0166-46-5953 (直通)

◆外部リンク(もっと詳しく知りたい方はこちら)

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