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最終更新日:2018年5月15日(火)


かみかわ「食べものがたり」: ふうれん特産館「ソフト大福」


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もち米日本一の里・風連町
同社代表取締役 堀江英一さん(左から2番目)写真は、堀江さんの呼びかけに賛同し、長い間苦楽をともにしてきた皆さんです
ふうれん特産館「ソフト大福」 かみかわ北部
風連のもち米は全国に出しても恥ずかしくない

 「5年間は無報酬。利益があっても設備投資にまわす」。そう言われたら、あなたならどうしますか?これは勇気ある決断をした、あるもち米農家の物語です。

 名寄市風連町の道の駅「もち米の里☆なよろ」などで、年間100万個の売り上げがあるソフト大福。その名産品を作り上げた勇気ある1歩は、平成元年のことでした。

 当時、日本一のもち米生産地だった風連町ですが、まだ北海道の米は本州米に比べると二流品というイメージが強かった頃。それでも農家の人々は「真面目に作れば全国に出しても恥じるものではない」と思いながら、米を作っていました。

 それまで多くの農家は米づくりが終わると冬は出稼ぎに行くのが通例でした。でも家族を置いて出稼ぎに行くのは、残された家族にとっても大変です。冬の仕事さえあれば…、という思いを持ち続けていたのが同社社長の堀江英一さん。加えて「ふうれんと言う響きの美しいこの町を、“もち米日本一の町ですよ”と自信を持って言える町にしたい」。2つの思いが重なり、自分たちで作ったもち米を餅に加工して販売することを決意しました。

 堀江さんは、さっそく仲間に呼びかけます。ただしその条件は、夫婦で参加すること。報酬がもらえるのは5年後から。それまで利益が出たら機械投資にまわす(ただし、奥様には時給で払う)、というものでした。

 「二流というイメージの原料で製品を作っても上手くいくはずがない。やめたほうが良い」。そんな反対が多い中、堀江さんの言葉に、ともにやろうと手を上げたのが7件の農家です。「日本中が新潟の餅で埋まっているわけじゃない、我々にだってできる。そう思ってスタートしました」。出稼ぎにいけばあるはずの収入がない5年間。それでも、10年後、20年後を見据えて前に進む勇気。堀江さんの決断がいかに重く大きいかが分かります。

 こうして平成元年、農協、行政と長時間に及ぶ話し合いを重ね、農協の旧資材センターを工場として借りることに。また風連町の補助金を利用して餅つき機を導入し、まずは冬の間だけ切り餅を作り販売を始めました。

 4年後の平成5年、JR風連駅近くに店舗「もち米の里ふうれん特産館」をオープン。その後、現住所に店舗・レストラン・工場の施設を建設。平成20年には道の駅「もち米の里☆なよろ」が隣にオープンし、店舗とレストランを道の駅内に移しました。現在、道の駅では多い日には1万個もの売り上げがあります。

画像ソフト大福 ★「ソフト大福」(18種類)各1個 129円(税込) 
風連産のもち米「はくちょうもち」を使い
もち米生産農家自らが独自の製法で作りあげた柔らかい大福その類を見ない種類の多さは選ぶ楽しさも消費者に届けています

 

冷凍したから美味しいと言われるものを

 赤ちゃんのホッペのように柔らかな同社のソフト大福。実はこれ、餅ができたらすぐ冷凍する製法が生み出した食感。各店頭ではそれを解凍して売られ、通信販売は冷凍のまま送られています。

 「都市から離れた地域で生産する会社である以上、生ものだと流通段階で腐るなどの問題が起きるおそれがある。生ものでは勝負できない」。“冷凍”という方法は、そんな必然から生まれました。その代わり、「解凍したときに、冷凍する前よりも美味しいものを作ろう。冷凍したほうが美味しかったと言われるものを作ろう」と考え、冷凍のための技術を駆使し平成14年に発売されたのがソフト大福です。

 「流通のために冷凍しなくてはいけない」というマイナス面を、「より美味しくするための冷凍」という、常識を覆すプラスの発想への転換。それは数々の苦難を黙々と乗り越えてきた堀江さんだからこそ成しえたことではないでしょうか。

画像工場内部ともち米の稲穂 同社のお餅はモスバーガーの「玄米餅のおしるこ(冬期限定)」やコンビニチェーンのおでん「餅入り巾着」にも使われている全国的企業も認める美味しさです

 

生産者であり続けることの意味

 ソフト大福は、その種類の多さにも驚かされます。餅やあんに混ぜる材料も北海道産にこだわり、あとは遊び心で「これはどうだろう?」と試しているうちに、なんと現在の18種類まで増えたそう。定番の塩豆やよもぎなどから、変わったものではチーズあん、メロンあんやキムチあんなど。とらわれることのない柔軟な発想が、どんどん新しい味を作っています。

 「籾摺りをしていて遅くなってしまった。悪いね」。気さくな言葉とともに現れる堀江さんは、今でも水田を作り、生産者であることにこだわり続けます。

 「我々は農業者がやっている会社ということで始めました。どこまでも会社が大きくなれば良いということではないんです」。いつまでも生産者であり続けることの大きな意味を見失わない堀江さん。そして、「この時期は毎年こんな調子で出回っているので」とそれを理解しサポートするスタッフの方々。その両者が支えあい、ここまで同社を発展させてきたのかもしれません。

 「もち米の町で、いろんな人たちが餅にちなんだ新しいものをどんどん作っていけば、面白い町になると思うんです。もち米だって、やり方によっては新しい商品ができる可能性を持っています」。風連町のもち米農家の挑戦はまだ続きます。

 

  (株)もち米の里


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