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ホーム > 産業振興部 > 商工労働観光課 >  かみかわ「食べものがたり」: 寺坂農園 「メロン」


最終更新日:2018年5月15日(火)


かみかわ「食べものがたり」: 寺坂農園 「メロン」


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消費者と向き合う中で、“超人気”のメロン農家に
自慢のメロンについて語る寺坂さん
寺坂農園 「メロン」 動画を見る
かみかわ南部中富良野町
『三ちゃん農業』の厳しい現実

 「おいしいメロンに育っているのか」、「いつごろが食べどきなのか」――そんなメロンに関するあらゆる情報を把握して消費者に届けているのが、寺坂農園を経営する寺坂祐一さん。「メロンと会話ができる」とも話し、「美味しかった」という消費者の声を励みに、メロン栽培に情熱を燃やしています。年間生産量は約2万玉。すべてが、同農園の直売所と注文予約販売で売り切れてしまうという“超人気”のメロンです。

 寺坂さんは中富良野で農業を営む5代目。富良野農業高校を卒業して、すぐに家業を継ぎました。当時は米を中心に、豆、アスパラ、にんじんなどを栽培し生計を立てていました。主な働き手は祖父、祖母、母親の3人。いわゆる“三ちゃん農業”と呼ばれる経営形態で、父親は水道設備関係の会社員として働いていました。つまり、農業だけでは食べていけないのです。

 そのことを知ったのは、農家を継いで間もなくのこと。年間の売り上げは600万円ほどありましたが、経費などを差し引くと赤字。農業に夢を抱いて後を継いだ寺坂さんでしたが、借金が累計で1,400万円もあるという現実を知り、愕然としました。

画像メロン出荷作業とメロン畑 ★寺坂農園「メロン」 大玉2玉入り5,150円(税込)、5玉入り9,800円(税込)など
※送料別 ※玉数、サイズで価格が変化。詳しくはホームページか電話で確認を


(左)収穫されたメロンは、1個ずつ点検されます。
(右)ハウス内では、メロンの生育状況を入念にチェック

 

糖度が14度以上のものを、産地直送で販売

 「このままでは農業を続けられない」と思った寺坂さんは、高校の教師に相談。メロン栽培を手がけることをアドバイスされ、農業特別専攻科に再入学し、2年間勉強を続けることになりました。そして、26歳のときに結婚したのを契機にメロン栽培に専念。産地直送を謳い文句に消費者と向き合った販売手法に力を入れ始めました。

 寺坂さんが目指すメロンは、甘くて美味しいと感動してもらえるもの。糖度が15~16度のメロン作りを目標にしていますが、最低でも14度以上のものしか消費者には売らないようにしています。長雨や高温の連続という異常気象に見舞われた年もありましたが、「良いメロンができなかった場合でも、決して天候のせいにはしない」というのが寺坂さんの方針。「まだまだ、至らないことが多いから」と自分に言い聞かせ、栽培方法を常に工夫しています。

画像直売所建物とのぼり
上富良野町の国道沿いに開設された寺坂農園のメロン直売所と、道路脇に掲げられたのぼり

 

秋から始まる土壌の管理、試行錯誤で改善へ

 メロン作りは、収穫が終わった直後からスタートします。ハウス内にえん麦を植え、育った状況を見て、土の中にすき込みます。この土に、シャケ、カツオ、スケトウダラなどの粉末といった有機質を混ぜあわせていきます。メロンを植えた土地をそのままにしておくと微生物が偏り、土が固くなるため、これを改善するのが秋の作業。試行錯誤を繰り返した結果、現在の方法が取り入れられています。

 栽培する品種は、ルビー、エルシー、フラノレッドなど約8種類。中心となるのが、6~7月が「ルピアレッド」、8月以降が「フラーチェ」という、いずれも赤肉系の品種です。糖度が高く、甘くなることが栽培の最低条件ですが、「農家と流通のメリットを考えるなら、大玉がたくさん収穫できて日持ちする品種が良いはずです。しかしお客さまの視点から考えると、とにかく甘くて美味しい品種であることが最も大切。“食べた人が感動してくれる”ものが、産直農家にとって良い品種」と考え、品種を選定しているのです。

 

クレームを『ハッピーコール』と呼び、栽培・販売に反映

 細々と始めたメロン栽培も、現在は2万3,000平方メートルの畑に、1棟100mのハウスが32棟も建ち並ぶ“巨大農園”へと変身。1棟から約1,000玉のメロンを作りますが、ある年は、甘さが乗ってこないメロンが大量に発生。もちろん、美味しくないメロンを消費者に売るようなことはできないため、すべて捨てました。その数、なんと3,000玉にも及んだといいます。ただ、寺坂農園のメロンはおいしいという評判を維持するためにはこれも必要な対応なのです。

 消費者からクレームが寄せられた場合でも、これを「ハッピーコール」と呼び、今後の栽培や販売に積極的に取り入れているそうです。あくまでも前向きに考えることが、良いメロン作りにつながっていると言えます。

画像寺坂農園のハウス群
32棟ものハウスが建ち並ぶ寺坂さんの農園。 

 

消費者の声を直に聞くために、直売所を開設

 さらに周囲の反対を押し切って、上富良野の国道沿いにメロン直売所を開設。実は、寺坂農園は国道からかなり離れており、一般の人には分かりづらい場所にあります。農協に出荷して売れば、それはそれで問題はないものの、消費者の声を直に聞きたいという一心で、直売所の開設に踏み切りました。他人の土地を借りて、しかも販売施設に初期投資をすることは、農家にとって大きな賭けなのです。

 それでも、あえて開設したのは「うちのメロンを味わって、感動してほしい。そして、喜んでほしい」という抑えられない情熱があったからでした。

 

自らを『感動野菜産直農家』と呼称

 また、ネット販売の購入者に手作りの「メロン畑通信」を送り、好評を得ています。通信には、今年のメロンの生育状況などを詳しく記載。ほかにも、家族の近況も紹介するなどアットホームな雰囲気に満ち溢れています。そのことが「また来年も寺坂農園からメロンを買おう」という意識につながっているようです。

 経営者が集う研修会にも積極的に参加し、農業経営に活かしている寺坂さん。「感動野菜産直農家」と自ら名乗り、「サニーショコラ」というトウモロコシの栽培も手がけています。中富良野の美味しい野菜を、多くの人に届けたいという寺坂さん。「農業青年」の夢は拡大する一方のようです。

 

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