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最終更新日:2018年5月15日(火)


かみかわ「食べものがたり」: エコみらい「ぎゅーっとトマト」


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(ジャンル)食べものがたりトップページ > 飲料・酒類 > エコみらい
トマトジュースが苦手だった元土建屋が真面目に作るトマトジュース
出荷を待つトマトジュースをチェックする久保弘幸副社長(右)と、息子の慶明工場長(左)
エコみらいトマトジュース「ぎゅーっとトマト」 かみかわ中部
美味しさとリコピンを守る秘密はじっくり煮込む時間

 旭川市を背に当麻町の国道39号線を左折。周りを水田に囲まれた、小さいながらも清潔な工場から、美味しいトマトジュースは生まれていました。 

 工場内に入ると一瞬でトマトの香りが体を包みます。350リットルの大きな釜の中でグツグツと音を立てる真っ赤なトマト。同社が作るトマトジュースの美味しさの秘密は、この煮込む時間にあります。 

 完熟トマトをスライスして、ぐつぐつ煮込みます。それを一度寝かせてさらに再加熱。その間、丁寧にかき混ぜ灰汁を取り除きます。「美味しくなーれ!美味しくなーれ!」と魔法の呪文を唱えながら。「優しくね。優しくすると美味しくなる。甘くなるの」作業にあたる女性が小さな声で教えてくれました。

 一釜に420kgのトマトを使い、できあがるジュースは約250リットル。トマトの状態によって変わりますが、じっくり約2時間煮詰めて、名前の通りぎゅっと濃縮されたジュースにしたいという同社のこだわりです。

 材料は、1滴の水も使わず、完熟トマト100%のみ。本物のトマトより何倍も濃厚に感じます。また長時間煮詰めることで、皮を含むトマト全体から注目の健康成分リコピンや食物繊維を逃さず、より多く抽出することが可能に。美味しいだけではなく、体にも良いトマトジュースの誕生です。

画像トマトジュース瓶、工場内部 ★「ぎゅーっとトマト」 1本(1リットル) 1,512円(税込) 
年間3万本(1リットル入)のジュースが完成します
500ml 972円(税込)やお好みで「赤穂の天塩」を0.1%加えた「塩入り」もあります

 

自然を相手にするのは土建業と同じ

 「本格的にトマトジュース製造を始めたのは平成17年頃。当麻町内の有機農業、加工販売の先輩に教えてもらったんです」と語るのは、株式会社エコみらいの久保弘幸副社長。奥様と一緒に2年ほど、トマトジュース作りの修行に励みました。その後、平成20年にエコみらいを設立。

 もともとトマトの栄養価の高さに着目していた久保さんは、有機栽培で原料となるトマトを育てることから始めたいと考えていました。「トマトの栄養成分の中でも有名なリコピンは、熱を加えた方が体に吸収されやすくなります。また食物繊維は熱を加えても壊れにくいことから、煮詰めて濃厚にしたトマトジュースが最適なんです。それなら、できるだけ自然のもので育てられたトマトを作るところからこだわりたかった」と久保さんは語ります。

画像トマト畑 ヘタや芯も手作業で取りますこのひと手間が「ぎゅーっとトマト」の濃厚さを生み出すといいます

 

エコの肥料で美味しい未来を作る

 同社では、土を健康にすることからスタート。普通の堆肥ではなく酵素を加えて発酵させた堆肥を使っています。この堆肥を使うことで土壌中の微生物バランスを整え、美味しいトマト作りに効果を現すのです。土を健康にすることは時間がかかるけれど、譲れない大切な一歩。地球にも優しい肥料で美味しく健康な未来を創る、まさしく「エコみらい」のポリシーです。

 またこの堆肥のおかげでトマトの糖度が上がりやすくなるばかりか、太くてしっかりとした茎に元気なトマトが実を付けます。現在は甘みと酸味のバランスが良い「マイロック」という品種を中心に、糖分の高い「桃太郎」等をブレンドしてジュースを製造。このブレンドによって、酸味と甘みが絶妙な味わいのエコみらいにしか造れないトマトジュースが完成するのです。

 

エコの肥料で美味しい未来を作る

 このトマトジュースの違いは、ふたを開ける前から分かります。キャップの内側に、濃厚なピューレのようなジュースがまとわりついています。できたてのまだ熱いジュースはスープのような上品な味わい。時間が経つとまろやかになり、爽やかな甘みに変わっていきます。トマト独特の青臭さもありません。細かな粒子を舌の上で転がしながら、ゆっくり味わいたい一品です。

 現在の賞味期限は3年間。時が経つとよりまろやかになっていくというトマトジュースの特性を最大限に味わってもらいたいと設定しました。年配の方が開けやすいようにと他のキャップを試したこともありましたが、この濃厚で新鮮なジュースの品質を保つには、昔ながらの王冠が最適なのだそう。パスタソースやエビやイカなどの煮込み料理など、料理にも使いやすいことから、知人のシェフと協力してレシピ集も作っています。「そのシェフもこのトマトジュースのファンで、料理に使ってくれています。全国のファンの方に支えられて、ほとんど口コミで広げていただきました」と久保さんは嬉しそうに語ります。

 平成24年に、道外で働いていた息子の慶明さんが工場長として入社。初代工場長が完成させた作り方に、慶明さんのアイデアを加えてさらに進化させました。「少しの工夫で霧が晴れたように進む道が見えました」と、久保さんは慶明さんへ期待のこもった笑みを向けます。エコみらいの紡ぐ未来は、次の世代へ受け継がれていくことでしょう。



  (株)エコみらい農業生産法人

 
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