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最終更新日:2018年6月13日(水)


かみかわ「食べものがたり」:道の駅 びふか「美深牛肉まん」


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(ジャンル)食べものがたりトップページ > その他加工品 > 道の駅 びふか
そこには、“美味しい”だけじゃない物語があるのです
美深町商工観光グループ主査の野口さん。パッケージの牛マークも、野口さんのデザイン
道の駅 びふか「美深牛肉まん」 かみかわ北部
異色のヒット商品

 肉まんは肉まんですが、豚肉ではありません。ちょっと贅沢に牛肉、しかも高級な美深牛で肉まんを作りました。大きめの饅頭に噛み付くと生地は甘みがあり、もちもち。肉まんやあんまんは、生地より中身のあんの方が目的という方が多いかもしれませんが、この美深牛肉まんの生地は主役を食ってしまう美味しさです。

 あんに辿り着く前に、まず生地で満足するはずです。生地のもちもちとした食感に感動していると、しっかりと甘辛く味のついたジューシーなすき焼き風の牛肉が現われます。実はこの「美深牛肉まん」、平成21年に冬季限定の予定で「道の駅びふか」で販売したはずが夏も売れ続け、やめるきっかけがないまま通常販売になった異例のヒット商品です。

画像 美深牛肉まん
★「美深牛肉まん」(1個100g)350円(税込)※道の駅販売価格 
販売は、「道の駅びふか」の美深町物産展示館「双子座館」

 

牛肉を使った肉まんって無いよなぁ

 生地の特徴であるもちもちとした弾力は、美深産小麦のハルユタカを使っているから生まれたものです。

 きっかけは、北海道の平成21年度麦チェン事業。そのモデル地区に選ばれたのが帯広市と美深町でした。地場産で商品開発をと「美深町麦チェン推進協議会」を設置。春小麦初冬まき生産組合長をトップに、江別製粉、美深町役場、農協、商工会、消費者協会からメンバーが集まりました。

 「美深には美深牛があるから、ハルユタカの小麦を使って肉まんができる」と発案したのが、美深町商工観光グループ主査の野口良さん。「牛肉を使った肉まんってないよなぁと思って。他でやっていないことをしたかったんです」。それまでラーメンとパンのイメージが強かったハルユタカで、牛肉まんを作るという斬新さが受けました。

 今までになかったハルユタカの肉まん。野口さんのアイデアに会議は一気に盛り上がり、さっそく試作品を依頼することになりました。

画像 営農部渡辺課長
「美深牛を使ったからこそ売れたと思います」とJA北はるか営農販売部 農産課課長の渡辺博紀さん(右)美深牛のためどうしても価格は高めに。企業努力でギリギリまで下げた価格で販売しています

 

ヒントは発酵時間にあった

 「初めは、強力粉と薄力粉の違いも判らず、提案していたんです」と野口さん。いざ作ってみるとハルユタカは強力粉なので、グルテンが多い分もちもちしすぎており、肉まんの生地としてはなかなか膨らみません。でも、だからこそ生まれたハルユタカの肉まんです。薄力粉を混ぜようかという意見も出ましたが、ハルユタカ100%でないと意味がないとさらに試行錯誤。発酵時間を長くすると、膨らむけれどモチモチとした食感が消えてしまう。横には広がるけれど膨らまないなど、失敗を重ねながら、何パターンも変えて試作。ようやく見つけた答えは、「ヒントは発酵時間にありました」。

 こうしてできた初めての試作品には、「甘みが強い、肉が足りない、野菜をもっと入れたら」と様々な意見が続出。「協議会で何度も試食しましたが、バラバラな意見ばかりで男性だけではまとまりません。結局、ご家庭でも財布を握る女性の意見を採用することにしました」それが、皮のインパクトに負けない濃い味で、鶏ガラのダシを取りジューシーさを持たせた今の「美深牛肉まん」です。まとまらないほど様々な意見が出て、論議を交わしたのは、それだけ1人ひとりの熱意がこもっていたから。その過程の上に、「美深牛肉まん」が完成しました。

画像 牛舎
1頭1頭丹精込めて育てられている美深牛。柔らかくきめ細やかな、安心安全のお肉です

 

ハルユタカの歴史

 かつて美深町で栽培される小麦は、病気に強い秋まき小麦(中力粉)が主流でしたが、道内の秋まき小麦は過剰生産気味でした。反対に需要が多いのがパン、中華麺などに使う春まき小麦のハルユタカ。しかし病気に弱く芽が出やすいため、美深町では10年以上栽培されていませんでした。その状況を変えたのが「春まき小麦初冬まき栽培」です。春まきのハルユタカを雪が降る寸前に撒き、冬の間、雪の下で発芽。雪解けと同時に大きく生育させます。

 春まき栽培に比べ生育期間が1カ月延びることで収穫量も多く、刈り取りも7月にできます。それまでは雨の降りやすいお盆が収穫時期のため、雨の影響を多く受けていましたが、7月刈り取りで被害も減少しました。

 これを機会に消費者の人気が高いハルユタカを作っていこうと、平成19年、春まき小麦は初冬まき栽培へ移行されました。同時に「美深町春小麦初冬まき生産組合」も設立しました。 

画像 小麦畑
消費者に人気の高い小麦ハルユタカ

 

美深牛肉まんが生むプラスの作用

 それまで生産者や農協は、自分たちが作ったものを口に入れるということはありませんでした。「小麦がどんな風に使われて、どういう味になっているのか、今まで考えたこともなく知らなかったんです。それがこうして道の駅で『美深牛肉まん』として売り出されると、生産者としては頑張ってハルユタカを作っていこうという気になりますね」とJA北はるか営農販売部農産課課長の渡辺博紀さん。

 天候が悪く、ある年度は収穫がほぼゼロになったこともあったといいいます。それでも、「小麦栽培を頑張っていこう、レベルアップしよう、品質も良くしようと思います。このような商品があることで、ハルユタカを切らさないで作っていこうと、やりがいに繋がります」と渡辺さんは語ります。

 消費者が喜んで食べてくれる姿が、生産者の励みになる、「美深牛肉まん」が生むプラスの作用。そこには、“美味しい”だけではない物語があるのです。

 

  道の駅びふか 物産展示館「双子座館」(株)アウル


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