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最終更新日:2016年3月23日(水)


かみかわ「食べものがたり」: 三栄アグリ「北海道まるごとカレー」


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心も耕す土から生まれた野菜で、本格カレー
「食文化ももう少し高い地点で考えた方が良い」と農業生産法人(有)三栄アグリ代表取締役 宍戸久男さん
三栄アグリ「北海道まるごとカレー」 かみかわ北部
胃からストンと落ちるカレー

 「土を耕し、心を耕すべ」

 士別市街から朝日町をさらに奥へ、山々に囲まれた畑の入り口にこんな看板がかけられています。心で耕すのは、雑木バーク材と牛糞を酵素菌で5年間発酵させた堆肥を使うなど、愛情を込めて作るこだわりの土。そんな土作りから大切にする農業生産法人(有)三栄アグリでは、農薬や化学肥料をできるだけ減らした特別栽培で美味しい野菜を作っています。

 「そうやって丹精込めて作った野菜を活用させたい」と、代表取締役の宍戸久男さんが思いついたのが、ご自身も大好きなカレーでした。

 カレーのレシピは、宍戸さん流レシピ。「大手のレトルトカレーは、スパイスの概念で作っている。でも日本人はダシ文化」だから、宍戸さんが作るカレーも、牛バラを何時間も煮込みダシを取って作ります。使っている肉はこだわりの和牛。肉代だけでも100円相当はかかっている素材です。

 レトルト特有の臭いもなく、「何も言わずに出したら、レトルトカレーだと判った人はいないよ」と宍戸さん。宍戸さんは目指すカレーを、こんな風に表現します。「食べた後に、胃からストンと落ちるカレー」と。胃からストンと落ちないカレーは、体が要らないと言っているカレー。胃にもたれず、ストンと落ちる同社のカレーは、毎日食べている人もいるほど飽きません。「飽きの来ない、毎日食べられるカレーライス」。それが、同社の作る「北海道まるごとカレー」のコンセプト。発売から15年以上、クチコミで広がり続ける三栄アグリのヒット商品です。


スパイシーな辛さと深みのある旨みが混ざり合う「北海道まるごとカレー」柔らかなビーフが、さらに口の中でとろけていきますクチコミだけで広がり、前年度の倍を売り上げたことも

 

旨いものを知らないと、食は語れない

 「スープカレーほどシャバシャバしてないけど、ヨーロピアンカレーほどトロッとしていない、その中間のシャバ系が好きなんだ」と宍戸さん。具材はほとんど同農場のもの。たまねぎも溶けていますが、たくさん使用しているので甘みがあります。キノコもたっぷり。キノコからのダシで旨みも増します。ただし、イモは入っていません。「イモはでん粉質があるから」と、宍戸さんは好みのスープに近いルーに仕上げています。スパイスは東南アジア製。化学調味料や添加物は使わず、真空パック後レトルト機で120℃に加熱、加圧滅菌しています。

 隠し味は、自社のトマトピューレ。「カレーは甘みと程よい酸味を求めている。砂糖だと、その味が最後に残ってしまうので、果汁野菜で両方を出すのが一番です」。それにより、酸味やコクが一体となってあと味がスーッと引いていく絶妙さが生まれます。

 「美味しいものが大好きだから、家1軒建てられるくらい、美味しいものを食べているよ」。1年の半分は各地に出かけ、外食するという宍戸さん。「自分の身を以って調べているので、美味しいものを作るための舌はできていると思います」。その食べ物のデータが、宍戸さんの中に積み込まれています。カレーは、その引き出しを開けてできたもの。「旨いものを知らないと食は語れない。食には奥行きがある」。宍戸さんの言葉通り、素材の味を上手く融合させ、味の深みを感じさせる逸品です。

★「北海道まるごとカレー」(1個200g)350円(直売価格・税込) 
使用している大きな肉は、こだわりの和牛です。肉から出るダシが美味しさの素

 

人に優しい食べ物

 美味しいとは?体に良いとは?常に、安全安心の意味を問う宍戸さん。実は宍戸さんが、有機栽培や減農薬など安心な食材に目を向けるようになったきっかけは、お子さんのアトピー性皮膚炎でした。成人した今でも、一口食べるたび口を拭く息子さん。そうしないと食べた汁が口元につき唇が腫れてしまうのです。

 「人に優しいと言っても、購買意欲の最たるものは“旨い、美味しい”。その“旨い”のモトは、農薬や化学肥料が多くてはできません。土を媒体に農業をするのだから、化学肥料はダイレクトに土に入ってしまい分解されません。食べることは栄養を取り込むこと。食は、美味しくて人に優しく、みんなが病気にならないものを。マニアックに有機にこだわるのではなく、今おかれた現状の中で、食べた人にも害のないものを作っていきたい」と宍戸さんは語ります。

 

三つの川を見つめる、三栄アグリと愉快な仲間たち。

 18歳で親の農家を継いだ宍戸さんは、32歳で結婚して、何年かは本ばかり読んでいました。24時間をフルに使い、3つの仕事を掛け持ちでやっていた時代もあります。そんな様々な経験の中で、宍戸さんが辿り着いたのは、道内数戸の農家とネットワークを構築すること。その名も「三栄アグリと愉快な仲間たち」。

 平成6年から開始し、現在ではマーケティングや調理のプロ、各地区の生産者などにもネットワークを広め、平成23年時点で150人ほどのメンバーが全国にいます。

 「大切なのは自分たちのグループをブランド化すること。そして、自分と同じ思想を共通しながらやっていく人たちが、人にたよらず自分の足で立っていけるようになること。各々が責任を持って食べていけるようになり、個人と個人のしっかりとした人間関係を保っていれば、不況が来ても大丈夫」。自分たちの作る野菜をブランド化し、地道に販路を拡大しながら、「三栄アグリの野菜なら」と評価されるまでに成長させてきた宍戸さん。

 「流行に惑わされずに、オーソドックスな暮らし方をきちっとやる。お金を儲けるかどうかは結果。人のために、会社のために、社会のために。三つの川を見ながらやらなきゃならない」そう語った後に、「かっこ良く書かないでね。かっこ良く生きていないから」と苦笑い。その道は、土にまみれ、土を耕しながら、仲間と心を耕し続けます。

 

  農業生産法人(有)三栄アグリ

 
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