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最終更新日:2018年7月25日(水)


かみかわ「食べものがたり」: グリーンテックス「彦一にんにく」


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完全無農薬栽培で、糖度40度以上を達成
にんにく栽培に到る経過について説明する佐藤さん
グリーンテックス「彦一にんにく」 かみかわ中部
ほおずき栽培を提案するも、猛反対

 「旭川市からパークゴルフ場の指定管理者として選定された時、これをきっかけに地域を元気にする方法がないかと考えました。そこで、本業である土壌改良技術を生かして、地域農業の活性化を思いついたんです」と振り返るのは、東鷹栖に本社がある、緑化事業を専門とするグリーンテックスの代表取締役社長・佐藤一彦さん。旭川市が道北最大規模のパークゴルフ場「パークランド嵐山」(72ホール、7.4ヘクタール)をオープンさせた平成17年度から、指定管理者として運営しているほか、河川敷のパークゴルフ場11カ所の管理も行っています。

 ゴルフ場が開設された嵐山地区は、高齢化と後継者不足という農村共通の悩みを抱えていました。佐藤さんが地域を元気にするために最初に考えたのは「ほおずき」の栽培。高齢者でも作付けしやすいことや、赤い実が雰囲気を明るくしてくれると信じて販路の確保などに奔走したものの、地域住民には根付きませんでした。しかし佐藤さんはあきらめません。その後、別の道を探るうちにたどり着いたのが、有機農業でのにんにく栽培です。

画像 にんにく
大きく育ったにんにく。畑に近づくだけで甘い香りを放っています

 

価格ではなく、質で勝つ

 改めて、人間のパワーになりうる作物は何かと考えた時、にんにくの栄養価の高さに気付いた佐藤さん。今度は、自らにんにく栽培に乗り出すことを決めました。さっそく、国内最大のにんにく生産地である青森県に出かけます。

 青森県は、国内生産量の約80%を占めるにんにく王国。地元の種子会社の紹介で生産現場5~6カ所を見学しました。そこで佐藤さんは大きな光を見出します。「青森のにんにく栽培は従来通りの農法で、農薬や化学肥料を使って大量生産をしていたんです。私が目指しているのは、完全に農薬を使わないにんにく栽培で、青森にはそれがない。これなら、価格ではなく質で勝負できるに違いないと思いました」。種子会社から「にんにくの有機栽培は不可能に近いからやめたほうがいい」との忠告もありましたが、その声を押し切って、オーガニックにんにくの栽培に踏み切ったのです。

 すぐににんにくの種を購入し、永山地区の知り合いの農家に委託して栽培を開始。もちろん、有機土づくりは佐藤さんの指導のもと、同社が確立した「G-TEX植生土壌診断法」を活用して行われました。

 「にんにくは秋に種を植えて冬を越し、春に芽を出して夏に収穫します。冬の間に雪のふとんの下で眠らせることで、糖度が高くコクのあるにんにくができる。雪深い旭川の地は、にんにく栽培に最適なんです」と佐藤さんは自信を持って語ります。

画像 にんにくの種植えと収穫
左はにんにくの種植え、右は収穫風景。すべて手作業で行われます

 

詳細な土壌診断をもとに、改良を実施

 平成19年、約7万5000株の有機にんにくが収穫できました。翌年には有機JAS認定も受けています。商品名は、佐藤さんの名前をひっくり返した「彦一にんにく」。農薬不使用、有機JAS認定商品となればヒットは間違いないと思われました。実際に食べたお客様からも「ホクホク甘くてとても美味しい」という声が絶えません。ところが思ったほど売れないのです。「そもそも、にんにくって1食でそれほどたくさんの量を食べないでしょう。爆発的に売れるものではないのが当たり前なんです」と佐藤さんは笑いますが、在庫のにんにくは傷み、廃棄せざるを得ません。

 佐藤さんは乾燥施設や保冷庫などを整備することにしました。ゼオライトという多孔質の素材を床材にし湿度管理を徹底。また、コーヒー豆を保存する麻袋には抗菌作用があるといわれ、これを大量に購入して保存庫の壁に貼り付けました。しかし売り上げは伸びないまま、2~3年で大きな赤字を抱えてしまいます。

 しかもにんにくは野菜ですから、旬を過ぎると販売が終わってしまいます。そこで思い切って作付面積を減らし、より付加価値が高く、年間通して提供できる6次加工品として開発されたのが「黒にんにく」でした。

画像 企業外観

 

有機JASの認定受け、販売を強化

 黒にんにくは、白にんにくを乾燥させたあと、高温多湿の環境においてじっくり熟成。この工程によってにんにくのツンとした刺激臭は消え、甘いフルーツのような香りに変わるのです。皮を剥くと、つやのある黒に色を変えた実がひょっこり。強くつまむとつぶれてしまいそうなほど柔らかく、プルーンを思わせるジューシーな甘みが広がります。一般的なにんにくの糖度は32~36度程度であるのに比べ、黒にんにくは、糖度が40度以上ある彦一にんにくが原料ですから、何の添加物も使わずに自然な甘みが生まれるのだそう。

 また、にんにくの有用成分であるS-アリルシステインが約4倍、ポリフェノールは約2.5倍に増加。安全で、よりいっそう健康に役立ててもらえる自信作ができました。

 現在は、白にんにくと黒にんにくの売り上げはおよそ半々。白にんにくはすでに全国から注文を受けるヒット商品ですが、黒にんにくも発売からわずか1年で同等にまで売り上げを伸ばしてきたということ。その販路を全道、全国に広めつつあります。

画像 黒にんにくと彦一にんにく
★「黒にんにく」50g(左) 
★「彦一にんにく」 (右)それぞれオープン価格
 
「黒にんにくは
薄く切ってパスタなどに乗せたり、ヨーグルトに混ぜたりしても美味しいんですよ」と佐藤さん

 このヒットのおかげで、彦一にんにくシリーズは現在の作付面積ではまかなえないほどの注文が入るようになりました。平成27年度の作付けからは面積を増やす予定だそう。「購入してくれる全国のお客様があるからこそ、取り扱ってくれる店舗も増えてきました。なかには、有機農業への理解の深い企業も目立ちますね。やはり、会社として目指すところに共感してくれる仲間がいてこそ。有機農業は、食べる人の元気を生み出してくれることはもちろん、そこで働く人の健康も守ってくれます。この旭川の地を、有機にんにく栽培の里にしていきたいですね」。



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