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最終更新日:2018年7月25日(水)


かみかわ「食べものがたり」: ザ・さんくろうど「蔵生」


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しっとり感が独特な生チョコサブレで全国へ発信「蔵生」への熱い思い入れを語る水道さん
ロバ菓子司「蔵 生」 かみかわ南部 旭川市
開発まで2年の長い道

 「知り合いを通じて、東京の女子大生サークルに試作のお菓子を食べていただき、同時にアンケートを行いました。また、若い人からお年寄りまで、多くの方からいろいろな意見をリサーチして、その結果を活かし、出来上がったのが生チョコサブレ『蔵生』です。毎日のように会議を開き、開発には2年近くかかりましたね」と渾身の作であることを強調するのはロバ菓子司社長の水道美貴子さん。

 平成20年11月には、“動物園通り”の工業団地に「蔵生専用」の工場を新規オープンさせるという積極策で、業界を驚かせました。菓子本体へのこだわりもさることながら、現在のパッケージにするまで3回もデザインなどを入れ換え変更を繰り返したというのですから、相当な思い入れがあります。

 定番の「黒」(ビター生チョコ)と「白」(ホワイト生チョコ)の「蔵生」のほか、平成26年には「プレミアム蔵生『Petit』(プチ) ハスカップと苺ミルク」が追加されました。「さらに進化させたい」と、新バージョンの開発にも目を向けています。

各種 蔵生シリーズ商品
もちもちした食感の生チョコサブレ「蔵生」(くらなま)シリーズ。
★生チョコサブレ「蔵生」(1枚)90円(税込)

 

3つの自社ブランド

 ロバ菓子司は昭和15年の創業。当時、上常盤の工場で焼き上げたシュークリームやバターロールを買物公園にあった本店までロバに積んで運んでいました。その姿が多くの人の心にとまり、ロバのようにコツコツと頑張るイメージを大切にしたいという思いから社名に選んだといいます。また、「司」はお菓子作りに専念する職人を意味します。つまりロバ菓子司とは、菓子作りの専門店といったところです。

 ロバ菓子司は、3つの自社ブランドに分かれています。「ヴィバ・ロバ」はアットホームな街のお菓子屋さんとして旭川市内のスーパーを中心に出店しており、「ロテル・ド・北倶楽部」は洋風のギフト商品が主流。そして「ザ・さんくろうど」は、観光スポットも兼ね、和洋折衷のお菓子を幅広く取り扱っています。

画像 The sun蔵人本店と蔵生工場
(左)The Sun 蔵人本店。8:00~19:00まで、年中無休で同社商品を販売しています2階にはセルフカフェ「ぷらたなす」も (右)旭川工業団地にある蔵生工場。直売もしています

 

さっくり感ではなく、しっとり感

 3ブランドを抱えながらも、商品構成がある程度明確になっているロバ菓子司にとって、最大の課題は「日持ちがする商品、そしてお土産として全国に発信できる商品がなかなかできないこと」でした。

 水道さん自身、創業者の長男と結婚する際に「お菓子を作る工程を知らなければならない」とアドバイスされ、東京製菓学校で2年間、基礎を学びました。その後、26年間に渡り、札幌の系列店で菓子、製パン、そしてカフェ付の店舗を経営していたのです。

 そんな矢先、創業者である義父が他界したのを機に、旭川に戻ってきた水道さん。平成9年のことでした。その後、当時の旭川工場のことを知り尽くしていた工場長・鈴木伸光さんに、 新たな商品開発は委ねられることになります。 鈴木さんは30年ほど前に先輩の職人から技術を習得し、菓子作りに専念していたベテランの職人です。

 日持ちがするお菓子として真っ先にクッキーが上がり、会議を繰り返す中で、さらにクッキーの一種であるサブレに決定。サブレは、クッキーより多くのバターを使うことで、さっくりとした食感が際立ちます。ただ、同社では商品開発を進める中で、しっとりした新しい食感のサブレに仕上げたのです。

 鈴木さんは「中に入れるチョコレートと粉をうまく融合させることができるのか。薄力粉、中力粉、強力粉など、粉の種類を変えながら何度も試行錯誤を繰り返しました。また大きさも、出張などで旭川を訪れた人が、かばんに入れて気軽に持ち帰れるサイズを目標にしました。そして、材料の小麦粉やバターなどは道産にこだわったんです」と開発当初を振り返る。

 

若い人からお年寄りにまで人気

 最初に作ったのは、黒い生チョコを入れた「蔵生」の「黒」。「蔵生」の由来は「蔵から生まれた、生サブレ」の略なんだとか。一見すると上から何かで押さえて焼いたように見えますが、実は生チョコ入りの生地をそのまま焼くのだそう。そうすると、生地の重みなどで自然と丸く薄く焼け、平らな感じになるのです。

 発売すると、もちもちした、口の中でとろける食感が若い人からお年寄りにまで受け、人気が広まりました。その後、旭川の冬まつりや富良野周辺でのイベントなどで販売する場合に雪をイメージした「白」がほしいということになり、ホワイトの生チョコを使った商品を開発しました。

 もちろん、そのまま食べるのもいいのですが、冷凍庫で冷やしたり、逆にオーブンで焼いて食べたりするのもおすすめだそう。冷やすとチョコレートが固まり、パリッとしたものになるほか、焼くとサクサクとした新たな食感が楽しめるといいます。

まだまだ進化の可能性を感じさせる「蔵生」シリーズです。

画像 蔵生専用工場内
東旭川の工業団地内に建設された「蔵生」の専用工場工場内での作業風景2011年北海道HACCP認証(第01-0054号)

 

専用工場建設で新たな挑戦

 発売当初「蔵生」の製造は、他の多くの商品とともに上常盤の工場で行われていました。このとき、水道さんは決断します。「『蔵生』は単独の商品として勝負をしたい」と。同社にとっても今までに例のない挑戦だったため、難しい決断だったそうです。しかし、社内の合意も得て、「蔵生」専用の工場を建設することになりました。

 1年以上かけて、建設場所を探しました。市内だけでなく当麻、鷹栖なども候補に上り、最終的に「動物園通り」にある現在地に建設が決まりました。工業団地内ということで、工場建設に支障はありませんでした。全国的な人気施設となっていた旭山動物園を訪れる観光客などが立ち寄れることも、決定の大きな要因だったのです。

 平成20年11月、専用工場は完成しました。いまではペンギンなど4種類の動物をパッケージにデザインした「蔵生」も登場。「さらに進化させたい」と考える水道さんの視線は、旭川から、道内、そして全国へと向けられています。



  ロバ菓子司


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