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最終更新日:2018年7月25日(水)


かみかわ「食べものがたり」: Pudding Taba 「プリン」


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小さなプリン屋さんが憧れた、大きなプリン
「大きなプリンは憧れに近かったんですこれからも生涯現役で作っていきたい」とオーナーの田畠満知子さん
pudding TaBa「プリン」 かみかわ中部 旭川市
大きなプリンをお腹いっぱい食べたい

 家の前の小さな看板がなければ、見つけられないプリン屋さん。そんな住宅街の中の小さなプリン屋さん「Pudding-TaBa」(プディングタバ)が作る、大きなプリンの大きな美味しさが人気です。「大好きなプリンを、お腹いっぱい食べたい」という誰もが子どもの頃に抱く夢を実現させてくれるのは、店を開くまで普通の主婦だった田畠満知子さん。

 平成18年、お菓子を作るのが大好きだった田畠さんは、自宅の玄関に小さな冷蔵ショーケースを置いて、プリン屋さんをオープンさせました。

 田畠さんの作るプリンは、オーブンで焼き上げるプリン。ゼラチンなどで固めるのではなく、卵に火を通すことで固める、添加物を使わない自然派のプリンです。オーブンの温度管理が大変ですが、「焼くこと自体がプリンだと思っているんです。でも、これは私個人の持論ですけど」と、やわらかに答える田畠さん。前に出すぎず自然体で、でもしっかりと自分の色を持っているその人柄は、田畠さんの作るお菓子に似ているかもしれません。

 材料は卵、牛乳、砂糖とバニラビーンズのみ。「配合に関してはすごく悩みましたね」。しつこくならず、あっさりしすぎず、甘さもほどよく。そんな味を求めて、白身と黄身の割合など様々な配合で、試作品を約3カ月作り続けました。作るたび、ノートに配合を書き綴っていた田畠さん。何を何グラム使ったかを書きとめ、試作した味に納得できなければ、また新しい分量で試作。結局、そのノートの2冊をびっしり埋め尽くしました。

画像 プリン ★「プリン」680円(税込) 
添加物を使わず
新鮮な卵と牛乳で焼き上げたカスタードプリン昔懐かしい味に手作りのほろ苦いカラメルソースたっぷり詰まった天然のバニラビーンズの香りが特別なプリンである証拠ですプリンの容器は40回まで再使用できる耐熱製

 

天然バニラの香りが散りばめられている

 「プリンは単純なお菓子だから、ごまかしがきかないんです」。シンプルな素材の味を引き出した田畠さんのプリンは、表面は硬く、中はやわらか。ほろ苦さと甘さが同居したお手製のカラメルも香ばしく、バニラビーンズの自然な甘い香りが全体を包みます。

 実は、同店のプリンに欠かせないのがこのバニラビーンズ。使っているのはバニラエッセンスやオイルではなく、天然のもの。ラン科のつる植物のバニラは、長さ15cm~30cm、色はチョコレートブラウン。その形は一見、インゲン豆のようです。細長いさやの中に小さな黒い粒が詰まっていて、そっと顔を近づけるとほんのり甘い香り。このバニラビーンズを惜しげもなくふんだんに使うのが、TaBa流プリンです。「小さな黒い点がいっぱいですが、ゴミじゃないので間違えないでくださいね」と売るたび説明を添える田畠さん。

 もともと天然のバニラビーンズで作ったプリンを食べたかったのが、開業のきっかけ。「うちの商品には必ず天然のバニラが入っています」。タルトやバニラチーズケーキ、マカロンなどもバニラの香りが楽しめるのが同店の特徴です。タルトやチーズケーキももちろん美味しいですが、マカロンも絶妙。一口食べると感動で手が止まり、思わず商品を見直してしまうほどの美味しさです。

画像 バニラビーンズといちごタルト
一人で作っているため、売り切れ次第閉店。各種タルト、バニラチーズケーキは予約制です

 

看板も無く、4つのプリンからの始まり

 オープン初日に作ったのは、たった4つのプリンでした。看板も、宣伝もしない始まり。「でも売れ残るということはなく、作れば消えていきました」。初めのお客様は、写真スタジオを経営するご主人・田畠睦三さんの知人や近所の方たち。それが、徐々に口コミで広がっていきました。

 やがて見かねた知り合いのデザイナーが「こんなんじゃダメでしょ。私が看板作ってくるから」。それが今の看板です。その後、ホームページも開設。写真はご主人と同じカメラマンの長女が撮影し、パッケージの可愛いキャラクターは次女が製作。クリエイティブな田畠家は、それぞれの得意分野でお母さんを応援しています。

 ホームページを開設した頃から、地元の雑誌など様々なメディアに取り上げられるようになりました。今では小さな看板を目印に、遠い町からも多くの人が訪れています。

 

背中を押したご主人のオーブン

 「店をやるって、度胸がいりますよね」。オープン当時を振り返る田畠さん。営業許可を保健所から取ったのが、平成17年。実は許可は取ったものの、本当に開業するのか、田畠さんはまだ決めかねていました。はっきりと答えを出さないまま、自宅の家庭用オーブンで試作を続ける田畠さんのもとに、ある日届いたのが、業務用の大きなオーブン。こっそりと注文したのは、ご主人でした。 

 「オープンしてもしなくても良い、できなかったら家で使えば良い。黙っていても何かする人だから、それなら好きなことをやらせてあげたい」。ご主人はそんな思いで、奥様にオーブンをプレゼント。「店を出すか決める前に、先にオーブンが来ちゃったんです。でもそれがなかったら、まだやっていなかったかもしれません」。なかなか踏ん切りが付かない田畠さんの背中を、ご主人が押してくれたのです。

 「やりたいと思えば、やれば良いんだよね。失敗しても良い。いつでも止められるし、頑張れば大きくもなる。そういう状態でスタートすれば、気持ちに負担がかからない」と田畠さんの気持ちを軽くすることで、夢へ向かって歩きやすくしてくれたご主人。売り場を自宅玄関にするなど、できるだけコストをかけず、でも味に関してだけはこだわりを持って、Pudding-TaBaはオープンしました。

画像 店舗外観

 

昔から伝わる本物の素材で

 「新鮮な素材で、丁寧に、自分が食べて美味しいと思うものを作るだけです」。田畠さんが求めているのは、けっして高級な素材ではありません。素材の良し悪しと言うより、昔から使われている本物の素材であること。そして新鮮であること。「お金はかけないで、自分のやれることを無理せず、あせりもせず、やっていけば良い。コツコツ美味しいものを作り続けていくうちに、旭川にはこういう美味しいものがあるよと、言われるようになれば良いね」と田畠さんを見守るご主人。どこか懐かしい味のするTaBaのプリンは、そんな優しい気持ちに支えられていました。

 

  Creme Caramel PuddingTaBa
TaBaホームページ

 
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かみかわ北部かみかわ中部かみかわ南部 http://www.pudding-taba.com/