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最終更新日:2018年7月26日(木)


かみかわ「食べものがたり」: 旭川青果連「ピーマン」


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くせのないサラダ向きのピーマンを
さまざまな品種に変えたときの苦労などについて話す畑山さん
畑山義裕(旭川青果連ピーマン部会長)「ピーマン」 かみかわ中部 旭川市
農薬を減らし安全を優先

 「サラダ感覚で食べられるピーマンを作ろうということで、栽培を始めました。それまでは『エースピーマン』という形の大きいものが主流でしたが、果肉の薄い、サラダに適した品種を選びました。堆肥を中心とした有機質の肥料を使い、農薬を極力減らして、安心・安全なピーマンを消費者の人たちに届けたいと思っています」と話すのは、旭川青果物生産出荷協議会ピーマン部会の代表を務める畑山義裕さん。

 道が化学肥料や化学農薬の少ない「クリーン農業」と定める基準をさらに下回るまで、農薬の使用を減らしています。ピーマンは子どもたちから嫌われる野菜のひとつですが、ビタミンCが豊富なことでも知られます。「くせがなく、においがないものがサラダに適している」という畑山さん。土壌改良などを行う中で、食べやすいピーマン作りへの新たな取り組みが続きます。

画像 ピーマンの袋 旭山動物園のホッキョクグマのイラストが描かれた旭川青果連の「ピーマン」

 

最初は半数近くが規格外

 畑山さんは元々は稲作農家。畑作との複合経営を模索する中で、昭和58年からピーマン栽培を始めました。ピーマンといってもさまざまな品種があります。部会が目指したのは、生のままでも美味しく食べられるもの。ピーマンといえばにおいがきつく、炒めても苦味が残るものもあり、子どもたちから不人気でした。

 そこで、それまで栽培されていた大きくて収量も見込める「エースピーマン」という品種ではなく、果肉が薄くてそのままでも食べられる「あきの」という品種を採用することに。部会が目標としていた、サラダに適した品種でした。

 しかし高温が続いた夏には形が変形し、保管したときには「尻腐れ」という状態の変化が出てしまいました。収穫したうちの半数は規格外となり、売り物にはならなかったのです。

画像 ピーマンの苗と実
大きく育ったピーマンの苗と、ハウス内でたわわに実ったピーマン

 

消費者との交流を重視

 再び新たな品種選びが始まりました。選ばれたのは「みおぎ」という品種。グリーン色が鮮やかで、形も良いのが特長です。しかし実際に栽培してみると、思ったほど出来は良くありません。ただ「あきの」のように規格外のものはそれほど多く出なかったため、数年間は栽培を続けました。

 次に「みおぎグリーン」という新品種を試してみました。しかし果肉が固いほか、色が薄かったため1年で栽培を止め、再度「みおぎ」に戻ることに。すると収量が多めに安定し、形も良くなりました。いまでは旭川を中心に約30人の部会員がいますが、すべて品種を「みおぎ」に限定して生産が続けられています。

 畑山さんは「サラダに適したピーマンというのは、味がなく、においもなく、くせがないのが良い。また形の良さも求められますから、1個35g程度がベストの状態です」と言います。

 

安心ラベルを取得

 そのためには、品種はもとより、土壌の改良が必要です。部会では豚のふんを主体に、魚かす、米ぬかなどを使用し、科学肥料を極力減らす努力をしています。加えて土壌診断に基づき、有機質の肥料を調整しています。

 また、ピーマン部会では平成16年に、北海道クリーン農業推進協議会が認定する「北海道安心ラベル」を取得。この認定を受けている生産者は、ピーマンの場合は通常の農薬使用より4分の1程度まで減らすことが求められます。ほかにも防除技術などで細かな制約が課せられます。

 畑山さんは「以前の農業は農薬を大量に使用していましたが、農業自体が変わりました。今は農薬を使わないものしか食べないという人もいるほどですから」と、消費者の中に安全を重視する傾向があることを指摘します。

画像 青空教室と収穫風景
収穫風景と、年に2回行われるピーマン生産者を対象にした勉強会「青空教室」

 

旭川産を強調

 ピーマンは、滝川にあるホクレンの種苗センターで育てられた苗が4cm程度に育ったところで各農家に届きます。3月の上旬ころです。それを、秋に作っておいた土を入れたポットに移し替え、育苗に入ります。

 4月の上旬にはハウス内に定植。通気性を良くすることがポイントで、ハウス内も水はけが良くなるように工夫されています。

 5月の末から出荷作業に入ります。東旭川にあるライスセンターで、選別を行い袋詰め。袋には旭川青果連ピーマン部会の文字と、旭山動物園のホッキョクグマがダイブするイラストが印刷されていて、旭川産であることがすぐに分かるようになっています。

 

温暖化での影響も

 畑山さんは「品種を『みおぎ』に戻してからは、形も良く、収量も多くなっています。ただ、これまで本州だけで、旭川では発生していなかった『うどん粉病』が出ることもあります。これはピーマンの木自体がだめになってしまうので、非常に厄介なんですよ。ほかにも、ヘタが腐ってしまう灰色カビや成長が止まってしまうホコリダニが発生したり、予期しない病気が出ることも。温暖化の影響もあるでしょうが、できる限り農薬を少なくして対応していきたいですね」と話します。

 生で食べられるピーマンを目指しているだけに、農薬の使用は最低限にしたいところ。クリーン農業を掲げる一方で、野菜作りの農家にとっては避けられない病害虫との闘いが続いています。

 

  JA旭川青果物出荷組合連合会(旭川青果連)

 
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