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最終更新日:2018年7月26日(木)


かみかわ「食べものがたり」: 名寄給食センター「北の耀き」


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新品種の高オレイン酸ひまわり油の誕生です
「自分で作ったものが、全国に出回って欲しい」とひまわり工房 工場長の斎藤裕さん
名寄給食センター「北の耀き」 かみかわ北部 名寄市
ひまわり油の常識を変えた高オレイン酸

 平成22年夏から名寄市街一円に、約55ヘクタールもの畑に350万本の黄色いひまわりが咲き誇りました。このうち30ヘクタールのひまわりは、ひまわり油「北の耀き」の原料となる新品種のひまわりです。

 実は従来、ひまわり油はリノール酸が多い品種(リノール酸約70%、オレイン酸15~20%程度)が一般的でした。リノール酸はコレステロールを減少させますが、過剰に摂取するとガンや心筋梗塞のリスクを高めるといわれています。世界的な動きとして、リノール酸の含有率を下げオレイン酸を増やす品種改良が進み、平成12年以降に生産された品種の中心は、中オレイン酸タイプ(オレイン酸40~60%)、近年は高オレイン酸タイプ(オレイン酸75~85%)の品種が主流になってきました。

 オレイン酸は、善玉コレステロールを下げずに悪玉だけを下げ、体と肌の新陳代謝を高める効果があるといわれています。平成22年11月に(株)名寄給食センターから発売された「北の耀き」は、オレイン酸を84.9%も含む新品種高オレインタイプのひまわり油。国内での本格的な栽培は名寄市が初めてかもしれません。

画像 商品と料理サンプル ★ひまわり油一番搾り「北の耀き」(275g入)1,404円(税込) 
無添加の一番搾り。オレイン酸・ビタミンEを多く含み、コレステロールもゼロ

 

見るだけだったひまわりに、農作物の価値を

 太陽に向かって咲き誇るひまわりが名寄市の花として有名になったのは、昭和62年に智恵文地区の農家有志の協力で始まりました。18年にわたり、名寄市の観光スポットとして発展。しかしさまざまな問題もあり、観賞用ひまわりでは栽培農家にとって再生産力とはなりません。観光用のひまわり栽培は道立サンピラー公園に移され、実の熟する前に土中にすき込まれる緑肥用が残るのみとなりました。

 そんな中、名寄市立大学道北地域研究所が平成20年から「新品種ひまわりの栽培・搾油試験と事業化の課題」の研究を進めていたことを、当時の社長が知り事業化の決断をします。時は、平成21年。事業の目的として、「地元の農業者と食品産業事業者が安定的取引関係(食農連携)を確立し、地域の資源である農産物を活用して新たな食品加工の事業化を目指し、地域における農業振興と食品産業の裾野拡大をはかり、地域経済の活性化に寄与する」ことを掲げました。

 しかし、商品化するのには、工場設備など莫大な資金が必要になります。そんな時、農林水産省の「食農連携促進施設整備事業」の補助金の公募があり、これを活用して同年12月にひまわり工房「北の耀き」が完成しました。

画像 工場内部
「北の耀き」1瓶275gには、約16万個のタネ、本数で言うと80本分のひまわりを使っていますたった1瓶に80本のひまわり。1滴1滴が、どれだけ貴重かが判ります

 

オレイン酸・ビタミンEを豊富に含む健康植物油

 当初、ひまわり油の搾油のマニュアルはなく、失敗の連続で、試行錯誤しながらの搾油作業でした。

 ひまわりの収穫直後の種子は水分が多いため、堆積すると発熱、カビの発生により油分が変質劣化しやすいので、速やかに乾燥することが必要になります。工場では、加熱(焙煎)・採油(搾油)・精油(静置)・脱ガム(湯洗)・濾過(濾紙・濾布)・脱ロウ(自然沈降)の過程を経てひまわり油が搾油されますが、なんと完成まで2週間もの時間をかけて行われます。しかも、薬品処理を一切せずに昔ながらの圧搾法で得られる油は、全重量のわずか3割以下。ひとしずくが、とても貴重な油なのです。

 「透明度を高くして、自信を持って全国に送り出したい」とひまわり工房工場長の斎藤裕さん。ていねいに、ゆっくりと時間をかけたからこそ実現した、美しい黄金色と香ばしい薫り、深いコク。こうして作り上げたひまわり油は、日本食品分析センターの分析試験でオレイン酸84.9グラム、ビタミンEがオリーブオイルの約10倍の80.5mg(100g当たり)、コレステロールゼロという結果に。名寄産100パーセントの新品種ひまわりの原料で作った健康植物油の誕生です。

 

壮大な350万本のひまわりが揺れる町 

 平成22年、前年の試運転を経て、本格的に稼動を始めました。しかしまだ始めたばかりで、問題や課題がいっぱいです。そんな状況でも、「農産物として育て、品質の良いひまわり油を起爆剤として、地域の活性化と観光への波及効果の一助に繋げていきたい」というスタッフの心意気を感じて、11戸の農業者が栽培に協力してくれました。しかし、ひまわり栽培の経験者は1人のみ。まさに初年度は農家も悪戦苦闘の1年でした。 

 その苦悩は収穫量にも表れ、 原料となる種子も当初計画の50%未満しか収穫できず、1年目の難しさを痛感されたそうです。搾油用は観賞用と違い、単に花が咲けば良いというものではなく、品質の良い実をつけ、良質な種子を収穫できなければ商品に繋がりません。また、種はF1と言われるもので、その優れた特性は一作しか持続しません。ですから種は毎年、購入する必要があります。「生き物はそんなに簡単なものじゃない。そんなに上手くはいかない。失敗から学習してやっていくだけ」と、農業者の皆さんは、失敗をプラスへと変えていきます。

 また、同社のひまわり油は一番搾りしか使わないため、搾りカスも良質な飼料や肥料になります。現在、名寄市内の養豚業者と組んでこの飼料を使った豚を試験試育しており、豚のブランド化にも期待されるなど、多くの可能性を秘めています。平成22年は、契約農家の30ヘクタールに加え、観賞用・緑肥用のひまわりが約25ヘクタール、合計約55ヘクタールもの広さに350万本のひまわりが壮大に咲き乱れました。

 黄色の花々が、さわさわと風に揺れる夏の名寄市。太陽にりんと背を伸ばす姿は、ひまわり油で、新しい道を切り開こうとする人々の姿です。

画像 ひまわりの花

 

  株式会社名寄給食センター

 
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