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最終更新日:2016年3月23日(水)


かみかわ「食べものがたり」: 朱鞠内湖淡水漁業協同組合「サクッと!ワカサギ」


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朱鞠内湖淡水漁業協同組合
「湖を守り続け幻と言われる1m40cmのイトウを育てたい」と夢を語る朱鞠内湖淡水漁業協同組合の職員中野信之さん
朱鞠内湖淡水漁業協同組合「サクッと!ワカサギ」
かみかわ北部幌加内町



 「『俺が許すから、思う存分やってみろ』。ここに来た時、そう組合長が言ってくれたんです。組合長をはじめ、ここの人たちは本当に熱い人たちだった。私も、ここで熱くなりました」と語るのは朱鞠内湖淡水漁業協同組合職員、中野信之さん。NPO法人シュマリナイ湖ワールドセンターの代表でもあり、朱鞠内湖に古くから伝わるワカサギの佃煮を復活させたメンバーの1人です。

 朱鞠内湖は風化した切り株や、幾つもの島々が浮かぶ幻想的な湖。雨竜川に発電用ダムを建設するために作られた、表面積日本一といわれる人造湖です。それは川の流れを変えてしまうほどの大事業で、調査だけでも10年。工事に約6年かけ、昭和18年完成。新しくできた湖にはワカサギ6,000万粒が放流されました。

 完成後、函館の大沼漁協組合の人が、ワカサギ漁の方法や佃煮の作り方を教えにやってきました。ワカサギの佃煮は、かつては幌加内のお土産としても売られ、住民も自宅で作って食べていたそう。しかし、時代の流れとともに作る人もいなくなりました。その昔ながらのワカサギをなんとか復活できないか?そう中野さんに持ちかけてきたのが町長や町民の方々。平成23年、その思いに応え、商品化したのが「サクッと!ワカサギ」です。


 




 中野さんは大阪生まれ。19歳の時から北海道を旅し、働き場所を求めて朱鞠内湖に辿り着きました。その頃、朱鞠内湖では密漁も多く、湖の管理が行き届いていませんでした。「自分で管理して、やってみろ」。組合長に言われ、中野さんは組合員に。1年目は赤字でした。「真面目にやらないと、5年後の俺はいない」と2年目からは心機一転。「魚を減少させて、釣り人を裏切るわけにはいかない。大切なのは、魚を守り育てること」。そのためには必要以上は獲らない。一晩刺したまま放っておく刺し網漁も禁止し、密漁の監視を強化。いつしか湖は、幻の魚イトウが釣れることで有名になっていました。

 すっかり朱鞠内の人になった中野さん。平成20年には、NPO法人を立ち上げます。きっかけは第3セクターだったレークハウスしゅまりないが、運営を引き継ぐ企業を探していたこと。組合に声がかかりましたが、組合としての運営は難しく、そこで名乗りを上げたのが中野さんです。「NPO法人として私にやらせていただけますか?」中野さんは、そこで若い人の雇用も確保できると考えました。今まで、冬は閉めていたレークハウスも通年営業にし、ワカサギ釣りに1日500人も訪れる冬の観光事業に繋げていきます。

 実は、「ワカサギの佃煮の復活を」と長年言われてきても、なかなかその気にならなかった中野さん。しかし、このNPO法人の立ち上げをきっかけに「ワカサギが主翼になってくれると、雇用問題にとっても利益になる。やらなくてはいけない」と決心しました。国の緊急雇用促進の事業として、幌加内町から委託を受け、漁業組合が商品開発を始め、それにNPO法人も協力し平成20年に本格的にスタート。3年かけ、やっと発表にこぎつけました。


★「サクッと!ワカサギ」 1箱2パック入2,160円(税込) ※個包装1パック1,080円(税込) 

9月~12月の限定販売
通信販売はありませんが、札幌駅のどさんこプラザや新千歳空港のきたキッチン、レークハウスしゅまりないや朱鞠内湖淡水漁業協同組合で買えます2013北のハイグレード食品認定

 




 「サクッと!ワカサギ」は食べた瞬間、今までの佃煮のイメージが変わるはず。既存の佃煮とは、まったく違う新しい食感です。

 「味の濃い昔の佃煮のように、一口か二口でもう充分と思うものじゃなく、食べ始めると止まらないものを作りたかった」。その狙い通り、甘さを抑えたスナック感覚で、いくらでも食べたくなります。

 ワカサギは、何度も水洗いします。洗ったら、1匹1匹丁寧に網の上に置いてゆっくり時間をかけて焼き、それを丸1日、乾燥させます。1匹1匹焼いてから味を付けるので、通常の佃煮のように煮込むのに比べると、何倍も手間がかかります。さらに、焼く釜は金庫を改良した手作り。乾燥機もロッカーを改良、と手作りばかりです。

 味付け担当はレークハウスの調理師、石川マサ子さん。当初、どうしても辛くなり、その原因が分かりませんでした。何度も作り直して、原因が水洗いをする時の塩だと判明。「塩のわけがない」「いや、塩かもしれない」。中野さんと2人で、その答えに辿り着くまでが大変でした。その後の味付けも1年かけて試行錯誤。焼いたワカサギに、さらに秘密のひと手間をかけます。このひと手間が美味しさを作ります。


 




 ワカサギ漁には、中野さん自ら出かけます。ポイントは、釣り人に影響のない場所の開拓。網には、どうしても他の魚が入ってしまうので、1つ1つ目で確認し網から逃がします。それも、釣りを楽しみに訪れる人のためにです。

 一番の漁期は、脂が乗って美味しい9月中旬から10月末まで。春は産卵、夏場は脂が乗っていないため捕獲はしません。「中途半端な商品は出したくない」。美味しいものだけを届けたい。そんな信念が作る季節限定の商品です。

 ワカサギの佃煮を作るためには、獲るだけではなくワカサギを育てなくてはいけません。中野さんは卵を自分で孵化させ、湖に放します。その数、年に7,000万粒。「自分達が佃煮の商品に使う分は、孵化させたワカサギで人工的にカバーしたい」。湖を守ることを第一に考える、それは朱鞠内の将来を守ること」。

 「昔、組合長に言われたんです。地域を変える為に必要なものは、よそ者、若者、ばか者だって。あの時、私はよそ者で若者だった。そして、ばか者は組合長。私は、そんな組合長や理事たちに助けられてここにいる。今度は自分がばか者になり、若者を呼び寄せる番です」。そして、続けた言葉が「この小さな集落で生きていくのは大変なんです。小さな集落だからこそ、助け合わないといけない」。よそ者の自分を受入れてくれた朱鞠内湖。佃煮の復活も、その恩返しなのかもしれません。



 

  朱鞠内湖淡水漁業協同組合 ショップ情報


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