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ホーム > 産業振興部 > 商工労働観光課 >  かみかわ「食べものがたり」: 旭川製麺「大雪生うどん」


最終更新日:2016年3月23日(水)


かみかわ「食べものがたり」: 旭川製麺「大雪生うどん」


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旭川製麺
「その人がいかに美味しいものを作ろうとしているかその軸足をどこに置いているか最後に味を決めるのは、そこだと思う」と語る、旭川製麺株式会社代表取締役社長の鷲尾義行さん大切なのは作り手の思いです
旭川製麺「大雪生うどん」
かみかわ中部東川町



 「やらなかったのか、やれなかったのか。どちらかな?」

 東川町にある旭川製麺株式会社。その工場の壁にたくさんの言葉が貼られています。その1つが冒頭の言葉です。

 そして、同社には社員自らが「やりたい!」と声を上げ実現したイベントがあります。平成19年から夏に月1回、敷地内で実施している「くいしんぼう広場ちゅるChuru」。

 旭川製麺の商品は、83~84%が業務用ラーメンで、スーパーなど一般の市場には出回っていません。そこで、ラーメンを食べてくれるお客様と直接触れ合う場がほしい!と女性スタッフが企画しました。

 量販店に置かれているようなカラフルなパッケージでなくても良いから、美味しいものを安く提供したい。そんな思いで、イベント用の商品アイテムや試食の出し方、料理方法などをスタッフで考え、毎回新しいものを提供してきました。そんなスタッフの努力で、同イベントには毎回500~600人ものお客様が集まります。

 イベントを始めた同時期に、お客様との繋がりを大切にしようと会員制度も始めました。会員にはお得な情報を発信。会員になると5,000ポイントプレゼント。1万ポイントから商品と取り替えられます。会員数も順調に増え、現在会員数約600名。製麺会社としては、画期的な新しい取り組みです。







 「こんなもの出して売れるの?って、僕は最初売れないと思っていました。それがイベントをやりたいと言い出した女の子が、絶対売れるって言うんですよ。彼女のほうが先見の明があった。その子の言うことを聞いておいて良かった」と、冗談っぽく語る旭川製麺株式会社代表取締役社長の鷲尾義行さん。イベントで出すと、あっという間に完売するその人気商品は、大雪生うどん、大雪生冷麦、大雪生そうめんなどの生麺です。

 一般的にスーパーで販売されているうどんなどの麺は、茹で麺か乾麺、または冷凍麺が主流です。他社メーカーでも、生うどんはほとんど市販されていません。そのことに目を向け、他にはない生麺の製造に踏み切りました。

 生麺は、乾麺とは全く食感が違います。生麺ならではの弾力、モチモチとしたコシの強さは、食べるとやみつきに。イベントでは、2食入りを30個も40個も買っていく人がいるほどです。

 「イベントで試食していただいて、一番定着した人気商品です。食べ物の基本は食べて美味しいか、美味しくないかの2つしかありません。試食をして頂いた時のお客様の反応、生麺って、こんなに美味しいの?というような驚きの表情。美味しいものを食べると、人は笑顔になるんですね」。それは、従業員1人1人の声にも真摯に耳を傾ける、鷲尾さんの姿勢が生んだヒット商品でもあります。


★「大雪生うどん」(4食・つゆ付) 980円(税込) 
★「大雪生そうめん」(4食・つゆ付) 980円(税込)
 
★「大雪生冷麦」(4食・つゆ付) 980円(税込)
 

添加物は極力少なくしているため、長期保存する時は冷凍保存をお勧めしています
生麺ならではの弾力とコシの強さが人気の秘密夏のイベント、またはホームページから購入できます





 昭和41年、同社はある4人の男性が集まって起業されました。鷲尾さんは昭和48年、21歳の時に求人募集を見て入社。それ以来ずっと営業に従事し、平成23年、代表に就任しました。「ちょっと面接受けてみようか」と履歴書を出した日から44年近い日々が過ぎました。

 「僕は現場主義ですから、なるべく自分も参加する。社員と一緒に遊ぶし、雑談もする。いつも固いことばかり言ってもね。社長と社員となると、肩書きだけで構えると思うんです。それをなるべくなくすようにしたい。言わなきゃいけない時もあるけれど、毎日顔を合わせるたび売り上げの話ばかりしていても、良い会社になるとは思わない。自分自身が社員から始めているせいか、痛みを分ってあげたいと思っています」。

 自らが社員という立場からスタートしてきた鷲尾さんは、労働者と経営者の両方の目で会社を見ています。どちらの立場も判るからこそ、社長から社員の中に飛び込むことで、イベント企画のような各社員の可能性を引き出しています。

 普段もできるだけ工場に顔を出す鷲尾さん。従業員に声をかけながら、見るのはその人の目。「目を見て、元気そうかそうでないか、何か問題を抱えていないか判断します」。元気がなさそうなスタッフがいると、それとなく生産部長に気にかけてあげるように助言しています。


業者向けのラーメンが主流麺を卸しているところは、旭川を中心に道東、道北、札幌など約600店鷲尾さんはお得意様のラーメン店を食べ歩き、ブログ「鷲尾社長のらぁめん紀行」で各店を紹介しています





 同社の美味しい麺のポイントは東川の地下水です。「大量の水を使いますから、天の恵みですね」。しかし、この40数年、ずっとその恵みがあったわけではありません。

 平成4年のことです。それまでの建物が老朽化した上、地下水の金気(鉄分)が多くなって水質が悪化し、商品にも影響が出てきました。中途半端なメンテナンスは経費がかかるので、移転新築を前社長(現会長)が決断。旭川市内をいろいろ探しましたが良い場所がなく、旭川から東川に移転。大雪山の伏流水を使った美味しい地下水が、迎え入れてくれました。

 「私どもの商品は賞味期限の短い日配食品です。日持ちがせず、ベストの状態のものは残しておけません。時期が来ると劣化して腐敗していきます」。だから工場では、毎日昼に自分たちで作ったラーメンを食べています。また営業や事務も月に2回は試食。その味を自分の舌と脳に焼き付けます。

 「麺は機械で作ってはいますが、最後は人間の手です。最後に味を左右するのは、より美味しいものを作ろうという作り手の気持ちが入っているか、いないかですね」。人は美味しいものを食べたら、幸せそうな顔になる。その笑顔をいつも頭に描きながら作ることが、最後の調味料。どんなに道具が良くても、材料が良くても、一番大切なのは作り手の思いが込められていること。鷲尾さんはそのためにも、従業員1人ひとりの心にまで気を配り、その目を見つめています。


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旭川製麺 ホームページ

 
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