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ホーム > 産業振興部 > 商工労働観光課 >  かみかわ「食べものがたり」:  有限会社 井上農産「るるる牡丹そば」


最終更新日:2019年3月18日(月)


かみかわ「食べものがたり」:  有限会社 井上農産「富良野ぼたんそば」


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富良野産そばの価値を生産者の手で高めていくそばの持つ可能性に付いて語る井上聡さん。 
有限会社 井上農産 かみかわ南部 富良野市

タイトル

 富良野市の南側、東山地区の平沢(たいらざわ)という場所で栽培されている牡丹そばです。生産しているのは、富良野市中心部でタマネギ農家の4代目として活躍する井上聡さんです。平成24年に農林水産省6次産業化の事業者認定を受け、自社で乾燥・調整施設を設けて商品化に踏み切りました。

 「牡丹そばは栽培が難しいことから生産者が減り、今では『幻のそば』と呼ばれるほど。それでも他の商品と差別化を図るためには挑戦したい品種なんです」と井上さんは語ります。

画像 富良野ぼたんそば
★「富良野ぼたんそば」  


タイトル

 そば生産を始めるきっかけになったのは、井上さんの叔父が農地を探しに東山に赴いたことでした。旧知の農業委員の方に相談したところ、12ヘクタールにもなる一つの山のような畑を借りることができました。実はここは、遊休農地だったのです。東山地区は農家の高齢化が進み、このような農地があちらこちらに点在しているのだそう。井上さん一家はこの現状を憂い、なんとか農地を有効活用しようと、できるだけ手間のかからないそば栽培を始めました。

 その一方で、外部との折衝にも相当な苦労があったといいます。もともとそば生産地でもなかった平沢では、小麦など他の農作物へのそばの混入(コンタミネーション)を心配する近隣農家や、農協への理解を得るにも時間がかかります。そこで井上さんは、自前で乾燥・調整施設を立ち上げたのです。

 数々のハードルに立ち向かう井上さんを後押ししたのは、富良野産のそば粉が富良野産として売られていないという現実でした。実はこれまで富良野産の玄そばは他のそば生産地へと送られ、他の産地の原料として使われていたのです。「せっかく富良野で作っているんだから、『ふらのそば』と名乗りたい」という思いは、商品化に大きな一歩となる出会いをもたらしました。

画像 そば乾燥・調整施設
井上農産内にある、そばの乾燥・調整施設「富良野でそばを作りたいという人が増えればここで受け入れることができます仲間作りも目標の一つ」と井上さん




タイトル

 現在の商品の形になるまでに最も大きな影響を与えてくれたのは、札幌で6次化プランナーとして活躍する、シニア野菜ソムリエの萬谷(ばんや)利久子さんでした。実際に売り場を見に行き、麺の長さや分量、パッケージデザインなどすべてに渡って萬谷さんのアドバイスがあったと井上さんはいいます。

 「商品だけでなく、レシピを作るために料理研究家の方やカメラマン、デザイナーやコピーライターまで、さまざまな人とのつながりを作ってくれました。みんなが畑まで来てくれて、このそばをどんな風に育てようか、知ってもらおうかと知恵を絞ってくれたんです。お互いのことを理解し合った最高のチームだと思います」。このチームのモチベーションは高く、そば粉を使ったスイーツ開発など、新しい挑戦を続けています。

 また、のぼりやホームページで使われているそば畑のイラストは、富良野市在住の画家・イマイカツミさんの手によるもの。友人としても井上さんを応援してくれるイマイさんも畑のある丘に上り、畑の空気まで感じられる作品を仕上げてくれたのです。

 作ってきた人のぬくもりがにじみ出る。それが「井上さんちの富良野ぼたんそば」です。

画像 ふらのそば パッケージ

 


タイトル

 井上さんの目標の一つに、富良野の魅力としてそばをプラスしたいということがあります。「富良野には風景や施設といった魅力はたくさんありますが、食のジャンルでは突出したものがないんです。このそばを、富良野に来たらあれを食べよう!と思ってもらえる存在にしたい」と井上さん。また、丘の上の畑には見学ツアーを呼び込み、食と観光を直接結びつける企画も考案しています。確かに、他のそばの道内生産地は平地が多く、この地にしかない風景が迎えてくれるに違いありません。

 「ラベンダーを見て、ロケ地めぐりをするなら、その近くのそば畑を通って地元の人と会話をして買い物を…といった、市街地から離れた地域へ人の流れが作れるはず。そばにはまだまだ可能性があると思いますよ」。

 食の魅力は一つではない。生産地だからこそできる観光の在り方を実現すべく、井上さんの奮闘は続きます。

画像 そば畑

 

  有限会社 井上農産 ショップ情報
有限会社 井上農産 ホームページ

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