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最終更新日:2018年9月03日(月)


 かみかわ「食べものがたり」: 株式会社 だいきん


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北海道産そばの魅力を全国へ発信お話を聞かせてくださった、金田道従社長。すっかり北海道のそばのとりこです。
株式会社 かみかわ中部

タイトル

 深みのある黄金色、香ばしい香り…。「株式会社だいきん」のだったんそば茶は、旭川市西神楽の有機JAS認定農場で育てた、有機栽培のだったんそばを原料としています。
 だったんそばは中国などの高地で主に栽培されており、紫外線の強い場所で自らを守るために、抗酸化物質を多く含むといわれています。日本でも健康のために、お茶やそばとして楽しまれています。

 「当社で栽培を本格的に開始したのは平成8年。翌年から、北海道の『地域中小企業義塾高度化事業』のサポートを受け、道内の大学や各研究所と一緒に、品質評価試験も行いました。今でこそよく耳にするルチン、ケルセチンといった健康に良いとされる成分について、当社の原料を使って初めて研究してもらったんです」。

 代表取締役社長の金田さんは、北海道のそばを全国に広めたいと長年奮闘してきた一人。前身となる江丹別そばとの出会いは昭和62年のことといいますから、30年にもわたって北海道産そばを応援し続けています。

 

画像 有機だったんそば茶
★「有機だったんそば茶」10g×10袋入り 864円(税込)。6g×10袋入り 540円(税込)もあります。


タイトル

 昭和の終わり頃から、北海道のそば生産量は全国の4割ほどを占めていたにも関わらず、信州そばなどの原料として海を渡ってしまうため、道産そばの価値が認められない時期が続いていました。
 そこでだいきんでは、旭川の西の端・江丹別地区の生産者と協力して「開墾そば」という商品を作って販売。それでも、ブランド力で本州には敵わず、何年も悔しい思いをしていたといいます。

 平成7年ごろ、金田さんは当時の上川農業試験場の場長であり、北海道農業を支えてきた第一人者の相馬暁さんに相談します。「なんとかして北海道のそばを認めてもらいたい」と。

 「そうしたらね、『金田さん、だったんそばがあるよ』と、手のひらにひとすくい分のだったんそばの種をくださった。それを自宅の家庭菜園や借りた畑にまいて、3年間で圃場に植えるに足る量に増やしました。そして平成9年からそばの生産者さんへ委託し、当社の有機の圃場で栽培を始めたんです。現在は『満天きらり』という品種。かわいらしい名前でしょう」。

 平成13年には有機JAS認定を受けます。これも、輸入品やまがい物との差別化をはかり、北海道産有機栽培そばの価値を高めるための施策でした。すっかりそばに凝ってしまった金田さんは、その後も全国のそば研究者や生産者を訪ね歩き、そばの勉強を続けています。

画像 黄金のだったん蕎麦
「黄金のだったん蕎麦」1袋3束入り810円(税込)。「蝦夷韃靼」と名付け、北海道産であることをアピール。だったんそばの実は青く、普通そばの実よりも小さめ。


タイトル

 前述の通り、金田さんは平成9年以降に各研究機関と協力し、品質評価試験も行うようになりました。だったんそばに含まれる健康成分がどのように人間の体に影響を及ぼすのか、研究結果として発表されることで、まずはだったんそばそのものの認知度が上がります。そこへ、だいきん独自の有機栽培、北海道産という付加価値がついていくのです。

 その中で金田さんが大切にしたことは、成分含有量をパッケージに表示すること。現在は数値が印刷されていますが、発売当初はゴム印で1枚1枚数値を押していたそうです。

 「一般のお客さまの方が、成分についてはよく勉強されています。では、その方々に製品を選んでいただく側として誠意を示すには、この商品にはどれだけの分量の成分が含まれているかと明記すべきだと。自分の会社でやっているからこそ、トレーサビリティも安全性も保証できます。さらに機能性成分を表示する場合は、ものの本に書いてありますというような引用ではなく、会社として説明できる根拠となるデータを持っておく必要がありました」。

 栽培開始当時、北海道の研究機関ではルチン、ケルセチンのデータを取ることができませんでした。そのため金田さんは、東京の試験場まで出向いて検査をしてもらったそうです。数年経ってようやく道内で研究も始まり、販売先も全国に広まりました。
 「いろんな方が、私の『北海道産そばの価値を向上させたい』という思いを汲んで協力してくれました。だったんそばが知られるようになったのは皆さんのおかげ」と金田さんは話します。


タイトル

 実はだいきんは、そば専門会社ではありません。旭川では「あんこ屋さん」として認識している方が多いほどです。

 「小豆を扱っていたので、農産物という点で生産者との交流はもともとありました。豆の有機栽培や減農薬栽培、工程を管理して生産する仕組みはすでにできていたんです。畑違いじゃないかとよく言われるのですが、旭川や上川産の農産物を安心・安全な状態で育てて、自社工場で加工して、正しい情報と一緒にお客さまへご提供する。そう考えたら何も変わったことはしていないんです」と笑う金田さん。

 金田さんが有機の生産工程管理責任者となることで、栽培から加工まで一貫した有機JASの表示ができる仕組みが出来上がっています。

 「有機栽培での原料生産、かつ工場も有機認証を取得している会社は、国内ではかなり数が少ないようです。当社は第一次産業の部分、つまり根っこから入ることが大切だと考えている。だって、いい原料なくしていい商品はできませんから」。

 

タイトル

 平成26年の年末、初めて新宿にある百貨店で物産スペースをもらった金田さん。もちろん、年越しそばの販売です。競争相手は東京の老舗そば店。最初の2日はさっぱり売れなかったのですが、最終日である大晦日に完売。販売額はこの売り場での新記録でもあったそうです。

 「東京には美味しいそば店がいくらでもありますし、実績のない北海道のそばに販売場所なんてもらえない時期。百貨店のマネージャーも、私の熱意にほだされちゃったんでしょうね(笑)。売上金額よりも、北海道のそばが東京で売れたという事実に感激しました」。

 とはいえ、質の高い原料であるそばを、日本でいちばん多く育てている旭川周辺地域にもかかわらず、まだまだ地元では「食としてのそば文化」は確立されていないのが現実。

 「東京のそばは洗練されたものに発展し、北海道のそばはいまだ空腹を満たす食べ物なのかもしれません。そのいずれもそばでしょう。私たち北海道、旭川の人間がもっとそばを美味しく日常的に食べて、さらに観光客の人もわざわざ行きたくなるようなお店や、買いたくなるような商品ができていってほしい。外部の人からも『道北といえばそば』と思ってもらえるほどにならなくては文化として成立しませんから。私にはまだまだやることがたくさんあるんですよ」。

 道産そばの価値を広めることに手ごたえを感じた金田さん。
 次の目標に向けて走り始めたばかりです。

画像 そば畑


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