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最終更新日:2017年12月07日(木)

かみかわ食べものがたり : 中川リプロベース


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支店長・竹本修さん(右)と、工場長の猫山宜誠さん(左)。支店長・竹本修さん(右)と、工場長の猫山宜誠さん(左)。
中川リプロベース かみかわ北部

タイトル

 エゾシカ肉は鉄分が豊富で脂質が低く、近年、そのヘルシーさからも注目されているジビエの一つです。平成28年11月、中川町に新しく、エゾシカを中心とした野生鳥獣の解体加工施設が誕生しました。

 その名は、『中川リプロベース』。
 「リプロダクション(再生)」と、「ベース(拠点)」を合わせた造語です。

 ここで生み出されるのは、レストランなどで提供する生食用の肉、同じ素材で作ったペットフード、エゾシカレザーや角・爪などの加工品。解体から皮なめしまで一貫して処理できる、北海道初の施設です。
 エゾシカ1頭を丸ごと大切に活用し、命を繋いでいくプロジェクトの中心として期待されています。

★エゾシカ肉 モモ5,000円/kg~ ロース 5,800円/kg~(すべて税込)ロゴマークは札幌大谷大学の学生によるデザイン。
★エゾシカ肉 モモ5,000円/kg~ ロース 5,800円/kg~(すべて税込)ロゴマークは札幌大谷大学の学生によるデザイン。


タイトル

 上川エリアの最北にある中川町は、総面積の8割以上を森林が占める森のまち。もともと林業が盛んで、天然林を活かした木材加工やクラフト、森林環境教育などにも力を入れています。

 町では平成24年から「イノチヲツナグプロジェクト」を展開しており、その一環として中川リプロベースの運営を支援しています。

 エゾシカ等の野性動物が増え農林業への被害が増加した原因は、人間の営みの影響が悪い方に及んだことで食物連鎖が崩壊し、彼らが山の中だけで暮らせなくなっているといわれています。それならば人間の責任において頭数コントロールをし、生態系を守るべきではないかという考えが、中川町が進めている「森林文化の再生」という事業の根底にあります。その一つがこのプロジェクトで、野生動物との共生を模索していくものです。

 中川町では、有害駆除や狩猟、事故などその他の理由で年間平均300頭のエゾシカが捕獲されていますが、その大半を隣の幌延町にある施設で焼却処分しているそう。
 大切な命を、ただ処分するのではなく資源として活用したい。
 そんな思いが5年を経て形になったのが、中川リプロベースでした。


タイトル

 事業に取り組むうち、中川町は2つの会社に出会います。
 1社は、「フォーシーズン・アカデミー合同会社」。ペットのしつけ等を行っている会社で、中川リプロベースは支店の位置づけです。
 もう1社は、エゾシカレザーの卸、加工を手がける「合同会社エゾプロダクト」です。

 2社ともに中川町が考える森林と命のサイクルを作り出す考えに共感し、共同運営に名乗りを上げ、実現に向けて歩み始めました。

 中川町はこの2社の事業を、施設の提供や補助金などで支援している他、総務省の交付金採択や町内の狩猟従事者との連携、町内飲食店での活用推進、関東圏への販売など、啓発活動にも積極的です。

 また、北星信用金庫 中川支店からの支援と、エゾプロダクトの菊地代表が札幌大谷大学の講師を務めていることから、同大学の学生によるロゴデザインやリーフレット制作も実現。いずれはマーケティングにも関わる予定だそうです。

 産・官・学と金融が繋がって取り組む、地域おこしです。


(左)★鹿肉スーパーオーガニックフード「GOODeer」 150g 2,000円(税別)(右)偶然、取材日の朝に持ち込まれたエゾシカの角。シャンデリアや小物などのクラフト材料、生薬(漢方薬の原料)などに用いられます。
(左)★鹿肉スーパーオーガニックフード「GOODeer」 150g 2,000円(税別)(右)偶然、取材日の朝に持ち込まれたエゾシカの角。シャンデリアや小物などのクラフト材料、生薬(漢方薬の原料)などに用いられます。

 

タイトル

 事務所の奥は、衛生管理の整った食肉解体場、冷凍保存庫と、ペットフードを作る機械のある加工場、そして皮なめしの工房が並んでいます。しばらくは運営ペースを整える意味でも町内で捕獲された個体に限るそうですが、のちのちは近隣市町村からも受け入れる予定だそうです。

 野生動物の解体から食肉加工、皮なめしまでできる施設は、北海道ではここだけ。取り組み自体が希少なため、中川町のブランド力アップにも繋がると考えられています。

 「現在、北海道で捕獲されたエゾシカの皮は本州へ送られ、『革』になって帰ってきます。加工前のシカ皮は脂も水分もあり非常に重く、輸送費が高くつくのです。これが道内で完結できると、かなりの時間とコスト削減になりますよ」と、竹本さんと猫山さんは目を輝かせます。

 また、地域でもなめし職人を育成し、イタリアンレザーのように産地ブランドとして価値を生み出す目標を持っています。「エゾレザー」なんて呼ばれる日がくるかもしれません。
 そのためには、「イノチヲツナグプロジェクト」としてしっかりとした信念を持ち、ストーリーを付加価値として加える必要があると考えています。

(左)保管されているエゾシカの枝肉。においもなく非常に清潔な加工場です。(右上)竹本さんの後ろのドラムの中には、洗浄中のエゾシカの皮が。(右下)着色前のなめし後のシカ皮。非常に柔らかく、なめらかな手触りがエゾシカの特徴。
(左)保管されているエゾシカの枝肉。においもなく非常に清潔な加工場です。(右上)竹本さんの後ろのドラムの中には、洗浄中のエゾシカの皮が。(右下)着色前のなめし後のシカ皮。非常に柔らかく、なめらかな手触りがエゾシカの特徴。

 

タイトル

 中川リプロベースに関わる人々には、もう一つ夢があります。
 それは、「エゾシカのいる森林のまち・中川町を楽しんでもらうこと」。

 エゾシカが生息する豊かな自然の中で、森林浴をしたり、雄大な天塩川をカヌーで下ったり、森と川に沿ってサイクリングをしたり。
 そして地元の飲食店で、この森でとれた恵みであるエゾシカ料理を堪能し、地元住民と観光客が交流できる場を作りたいと考えています。

 「僕たちは、エゾシカに関わるために移住してきました。1年ほどが経ちますが、みんな何だか親戚のように温かく迎えてくれています。この感覚を大切にし、中川町を訪れる人をもてなせる環境を作っていきたいです」。

 エゾシカと、エゾシカが生きる環境を愛する竹本さんと猫山さん。
 朗らかな笑顔で、中川町での未来を見つめていました。

中川リプロベース 店舗写真


  中川リプロベース ショップ情報

★平成29年12月掲載

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