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ホーム > 産業振興部 > 商工労働観光課 >  なよろ星空雪見法蓮草のパン : かみかわフードツーリズム


最終更新日:2021年3月11日(木)

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かみかわ食べものがたり
かみかわフードツーリズム トップページ > 地元ベーカリーとなよろ星空雪見法蓮草のコラボレーション
画像 なよろ星空雪見法蓮草のパン 地元ベーカリーとなよろ星空雪見法蓮草のコラボレーション なよろ星空雪見法蓮草のパン
星空と雪を見つめながら、凍てつく寒さに耐えて育つ

 これは、「かみかわ食べものがたり」でもご紹介した、名寄市で育てられている厳冬期が旬の寒締めほうれん草「星空雪見法蓮草」の名前の由来です。 肉厚でシャキシャキとした歯ごたえがあり、何よりその甘さに驚くはず。なんと、糖度13度を超えるものもあるのです。

 平成27年のシーズンから、かんだファームを含む名寄市の生産者5戸で生産組合を立ち上げ、生産量のアップと販路の開拓に踏み出しました。
 彼らの取り組みの一つが、名寄市内のベーカリーで「なよろ星空雪見法蓮草」を使ったパンを作ってもらうことです。

かみかわ食べものがたり ★「かみかわ食べものがたり」の
  「かんだファーム」への記事はこちらをご覧ください。
名寄を代表する冬野菜に成長

 「星空雪見法蓮草」は、3年間はかんだファーム1戸で栽培し、販路開拓やPRも神田さんが一人で奮闘していました。
 しかし、かんだファーム1戸の生産量では札幌方面と地元名寄の両方をカバーするには十分ではなく、地元の方からの要望にこたえることができず、悩む時期が続いたそうです。

 根気強く生産を続けるうち、4年目に1戸が参加。そして平成27年度に5戸で生産組合を立ち上げ、品名を「なよろ星空雪見法蓮草」としました。生産量も何倍にもなり、「これで、地元名寄の皆さんにも食べていただける。本当にうれしかったですね」と神田さん。

 新メンバーの生産には、経験を積んだ神田さんが全面的に協力。初年度も、初めての挑戦にもかかわらず全員が出荷できたといいます。それでも規格外のものが出ることは避けられません。
 この、規格外のほうれん草の販売先として神田さんが考え付いたのが、名寄市内のベーカリーへ原料として卸すことだったのです。

 神田さんは、今回案内していただいた2軒のベーカリーへ飛び込み営業に赴きました。いずれのベーカリーも、「地元産品をPRしたい」という思いを強く持っていたこともあり、あっという間に商品化されて人気商品の仲間入りを果たしました。

画像 ハウス内部 地面に貼りつくような格好で成長します。葉の濃い緑色と、弾力のあるしっかりとした茎が特徴です。
ほうれん草独特のえぐみが少なく加工しやすい  

 旧風連町出身の中尾さんが営む『cafe風夢』では、ウィンナーロールやベーコン入りベーグルなどを商品化。柔らかく、朝食やおやつにぴったりのお惣菜パンが中心です。

 「通学時に畑の中の道を通るのが好きで、よく東風連を自転車で走っていたんです。その時、ちょっと形が悪いだけなどの理由で野菜が無造作に捨てられているのがとても気になっていて…。料理の道に進んだ時も、いつかこの野菜たちを使いたいと考えていたんです」と話してくれました。

 神田さんがほうれん草を持ってきた時、実は少し抵抗があったのだとか。
 「ほうれん草って独特なえぐみがありますよね。これをどうやって美味しくすればいいのか、できるだけ手間をかけずに加工できるのか。初めての経験でしたから」。
 使ってみると、ちょっとゆがくだけですぐ使えて、ほうれん草とは思えないほどの甘さに驚いたといいます。

 実際に食べたお客さまからも、「野菜嫌いの子どもが、美味しい!また買ってきてと言った」などうれしい言葉も届いています。また、隣町の士別市や剣淵町などからもわざわざ足を運ぶ方や、注文などもあるそうです。
 ふるさと風連のお店で商品ができたことに、神田さんも生産者として感慨深いと笑います。

画像 cafe風夢のパンと店舗外観 (左)パン生地は、細かくしたほうれん草の粒が見えるだけでなく、中もきれいな緑色をしています。(右)cafe風夢の店舗。
こんなに元気なほうれん草、見たことがない!

 さて、もう1軒の『ベーカリーいしだ』は、平成27年9月にオープンしたばかり。なよろ星空雪見法蓮草と出合ったのは、開店からわずか3カ月ほどのことでした。

 「もともと、ふるさと名寄の素材を使ったパンで地元をPRしたいと考えており、神田さんのことも存じていました。神田さんの方から声をかけてもらえたことも、ご縁だなあと思います」と、代表の石田さん。地元の生産者と一緒に商品を作り上げることに強い魅力を感じていると話してくれました。

 神田さんがほうれん草を持ち込んだ翌日には、試作品ができました。
 「フットワークの軽さに驚きました。そして誰も思いつかないようなアイデア満載のパンに変身させてくれる」と神田さんもうれしそうです。

 石田さんがもっとも力を入れているのは、チーズやクルミと一緒に生のほうれん草をたっぷり包み込んだスティック状のパン。
 食パンの生地を平たく伸ばし、手のひらいっぱいのほうれん草やクルミ、チーズを乗せて折り込みます。これを3回ほど繰り返すことで、ボリュームたっぷりの惣菜パンに仕上がるのです。

 「実はほうれん草を折り込んだ後、1日寝かせています。ほうれん草が元気すぎて、生地を弾き返してしまうんです」と笑う石田さんに、「そんなに手間をかけていただいているなんて知らなかった」と、神田さんも感慨深い表情を見せました。

 生地をこねる石田さんの言葉が印象的でした。
 「生産者の方がどれほどの思いをもって育ててくれたのか、直接お聞きできるでしょう。僕たちはそれをパンという形に発展させて、お客さまへお伝えするのが役目だと思っています」。

画像 ベーカリーいしださんのパン (左)スティックパンにはほうれん草がぎっしり!焼き上げると甘みが増します。
(右)桜餅に桜葉の塩漬けの代わりにほうれん草を乗せたアイデアパンに、神田さんも驚き!
地元への誇りは、誘客への第一歩

 なよろ星空雪見法蓮草のパンができたことは、ベーカリーだけでなく、ほうれん草そのもののファン作りにも繋がっています。
 例えば、それぞれのベーカリーへはもちろん、組合へも「あなたたちのほうれん草のパンを食べましたよ」「美味しかったよ」という声が届くようになりました。
 また、2軒のベーカリーへは、このパンを求めて近隣市町村からわざわざ訪れる人が増えたといいます。

 このように、地元の方が口にして地元産素材の力を知ることは、地域の魅力の再発見を意味します。さらにその素材のファンになった地元の方が、他の地域の方へ自分のふるさとを自慢してくれれば、新しいお客さまが訪れるようになる。

 なよろ星空雪見法蓮草の新しい一歩は、「地元への誇り」が人を呼び込むことを証明してくれました。

画像 神田さんと中尾さん、石田さん ※なよろ星空雪見法蓮草の収穫は、1月中旬~2月下旬です。パンの製造も期間限定となります。
お問い合わせ ベーカリーいしだ

北海道名寄市西4条南2丁目10番地1
電話・FAX/01654-8-7615
http://bakery-ishida.com/
cafe 風夢

北海道名寄市風連町本町68番地
電話/080-3266-5787
https://www.facebook.com/Cafe-風夢-643789849021432/
なよろ星空雪見法蓮草生産組合

北海道名寄市西6条北11丁目58番地20
電話/01654-3-4607
FAX/01654-2-5763
http://www.ja-douhokunayoro.or.jp

    ★平成28年3月掲載

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