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ホーム > 産業振興部 > 商工労働観光課 >  楽しみの選択肢が、地域の魅力を底上げする : かみかわフードツーリズム


最終更新日:2019年3月18日(月)

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かみかわフードツーリズム トップページ > 美瑛に世界中から人を呼び込むオーベルジュ
楽しみの選択肢が、地域の魅力を底上げする 美瑛に世界中から人を呼び込むオーベルジュ 楽しみの選択肢が、地域の魅力を底上げする
美瑛の丘で、美瑛の食と空気を存分に楽しむ

 旭川空港から車で約30分。美瑛の丘の上、北瑛地区に平成26年春にオープンした『bi.blé(ビブレ)』は、美瑛の食材を中心にしたフランス料理を楽しめるレストランに宿泊棟を備えたオーベルジュと、ブーランジュリー、そして料理人の学び舎が一つになった施設です。

 旧北瑛小学校の跡地を利用したこの施設を運営するのは、美瑛町の『美瑛選果』『レストラン アスペルジュ』、そして真狩村のオーベルジュ『マッカリーナ』などを手がけたラパンフーヅ。代表の中道博さんとともにその中心にいるのが、今回お話をお伺いしたプロデューサーの齋藤壽(ひさし)さんです。
 40年以上にわたり、日本の料理人の世界を追い続ける食のジャーナリストでもあり、スタッフや地域の人々とともに、美瑛から北海道の食文化を盛り上げようと奮闘しています。

やさしい笑顔が素敵な齋藤さん。若い料理人を育てる実践型の料理学校「美瑛料理塾」の塾長も務めます。 やさしい笑顔が素敵な齋藤さん。若い料理人を育てる
実践型の料理学校「美瑛料理塾」の塾長も務めます。
地方にこそ、素晴らしいレストランを

 ヨーロッパ、特に食の国フランスでは、パリだけでなく地方の町にこそ、美味しいレストランがあるということがよく知られているのだそう。そうした場所では宿泊施設も充実しており、世界中から食と滞在を楽しむ旅行者が訪れるといいます。

 国のメイン空港から、1時間ほどかけて地方空港へ飛び、さらに車や鉄道で1時間・・・。
 美瑛も、同じ立地条件にあることにお気付きでしょうか。齋藤さんは、北海道の地方の町にこそまだまだ可能性が秘められていると考えています。

 「ここの食材を使ったレストランがあり、ここにしかない風景があり、そしてここならではのおもてなしがあれば、わざわざ足を運んでくれる。世界中から人を呼ぶ魅力的なコンテンツになりうる、そんな時代に北海道も入ってきています」。

 また齋藤さんは、マッカリーナの運営経験から宿泊棟の必要性を実感していたため、オーベルジュとして立ち上げました。
 日中は美しい丘の風景が広がるものの、夜は真っ暗になってしまうこの場所。形は違えど、美瑛にはペンションや民宿といった宿泊施設が多い理由の一つかもしれません。
 美味しい料理とお酒を楽しんだ後、すぐに休める場所があることは、集客にも大きな影響があるのは確かです。

地域に根ざした食材で風土を感じる

 ビブレのスタッフは、毎朝地元の生産者の農場へ赴いて農作業を手伝い、収穫した野菜を、ランチやディナーの食材としてレストランで提供しています。生だけではなく火を入れたり形を変えたりと、五感に訴えかける調理方法を用い、一流の料理人が仕上げる「ビブレだからこそできる料理」として楽しんでもらうのです。

 また、薪を使って石窯で焼き上げた香り豊かな道産小麦のパンは、旅行客だけでなく地元美瑛や旭川、富良野など、地元の方々にも人気があります。
 「石窯でじっくりと時間をかけて焼き上げるので、長い時間風味が保たれて美味しいパンになるんですよ」とブーランジェ(パン職人)の小川久雄さん。宿泊客の朝食用のパンも、毎朝早朝から焼き立てを用意しています。
 こうした細やかな心づかいが、ゲストの心をつかむのでしょう。

 「美瑛の歴史は土の歴史。われわれが楽しんでいるこの丘の風景も、100年前の開拓者たちが命をかけて切り開き育んできた農村のありのままの姿です。地に足のついた産業を食というかたちで提供することは、料理人ができる最高のおもてなしですよ」と齋藤さんが微笑みました。

画像 収穫した野菜と料理、店内に並ぶパン (左)自ら収穫した野菜たちが、料理人の想像力をかき立てます。(右上)季節を感じられる料理。(右下)石窯で焼き上げる上質なパンが並びます。
100年後を想像し、地域の活性化を目指す  

 齋藤さんは「100年後の地域のあり方を考えて営むこと」を目指し、農業、商工業、観光業、さらには同業の飲食店とも手を取り合っていくことが必要だといいます。

 例えば、ビブレにはフランス料理とパンはあっても、スイーツや家庭料理はありません。
 それならば、美味しいケーキはあちらのお店で、やさしい家庭料理はペンションで…と、選択の幅が広がれば、この地に何日もかけて滞在してもらう理由が生まれます。そこに地域の素材を使うことで、農業など地元産業の下支えにもなるでしょう。
 また、美瑛だけでなく富良野、占冠など広域での連携を図り、選択肢のバリエーションを豊かにし、持続性も高めていきたいと齋藤さんは考えています。

 「ただ、自分の地元の魅力にはなかなか気付きにくいものですし、逆に言うと、自分たちがいまどのレベルにあるのかを知る手段も少ないのが現実です。だからこそ、僕たちのような外からの目をもって発掘し、地域の人たちの手によって磨いていってもらえるよう、あらゆるネットワークを駆使していくつもりでいます。まだまだ道のりは長いですね」。

 齋藤さんたちの歩みは、美瑛、そして北海道の食文化の100年後に繋がっています。

北瑛小麦の丘(bi.ble`)
お問い合わせ 北瑛小麦の丘(bi.blé)

北海道上川郡美瑛町字北瑛第2 旧北瑛小学校
電話/0166-92-8100
http://bi-ble.jp/

    ★平成28年3月掲載

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