道有林の整備・管理
計画的な整備管理の推進
道有林では、昭和27年以来、経営に関する計画を策定し、これに基づき計画的に事業を進めてきています。
北海道水産林務部森林環境局道有林課が道有林の森林約61万haについての基本的な事項に関する計画(「道有林基本計画」と称する。)を策定し、これに基づき各森林室がそれぞれの所管する道有林について具体的な森林の整備・管理についての計画(「・・・管理区整備管理計画」と称する。)を策定し計画的に事業を進めることにしています。
これらの計画の策定時期と計画期間については、5年ごとに策定し、10年間の計画期間としています。
道有林の基本方針
道有林を取り巻く情勢の変化や今後の課題を踏まえ、次の基本方針に従って森林の整備・管理を進めます。
○多様で先導的な森林づくり
- ICTを活用した森林資源の把握
- 積極的な伐採・再造林
- 天然力を活用した森林づくり
○資源や技術力を活用した地域貢献
- 森林施業の低コスト化・省力化の推進
- 道有林の森林づくりを担う林業事業体の育成
- 地域の木材需要を踏まえた原木の安定供給
- 企業等と連携した森林づくりによるゼロカーボン北海道への貢献
- 胆振東部地震被災地の復旧
- 道有林の森林づくりを担う人材の育成
取組みについて
○多様で先導的な森林づくり
- 航空レーザ計測などのICTを活用して、広範囲の森林資源を効率的に把握
- 植栽木の成長が良好など、条件の良い人工林について、公益的機能の発揮に配慮し、計画的な伐採と再造林を推進
- 広葉樹と混交している人工林は針広混交林化、資源が回復しつつある天然林は抜き伐りにより下層木を育成し、活力ある森林へ誘導
○資源や技術力を活用した地域貢献
- ICTハーベスタなど先進的な高性能林業機械や下草刈り用の林業機械の導入を促進
- 下草刈り作業の省力化につながるよう、成長の良いカラマツ類のコンテナ苗を率先して植林
- 造林・保育作業の軽労化や木材加工工場と連携してトドマツ大径木の付加価値向上などに取り組む地域の林業事業体を育成
- 建築用材や家具材、森林認証材等、地域特有の需要に対応するため、素材生産事業者や木材加工工場等との協定締結などにより、原木を安定的に供給
- 企業等と連携した森林づくりを進め、関係市町と共同でオフセット・クレジットを販売
- 被災森林の復旧に率先し取り組み、その成果を地域の森林所有者等に普及
- 広葉樹伐採等の技術に加え、ICTや森林施業の低コスト化・省力化などの新たな技術を有する人材を育成