かみかわ「食べものがたり」: 福有会「ばあばの元気福みそ」


 

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現在6名で活動している、福有会の皆さん
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 「学校で出るお味噌汁は美味しいんだよ」。

 剣淵町では、子どもたちからこんな言葉が聞かれます。同町の小・中・高校すべての学校給食に使われているお味噌は、福有会が作る手作り味噌。それらは全て、平成21年から同会のご厚意で無償で提供されています。平成26年からは保育所にも提供。

 もともと平成13年から給食で使われている福有会の味噌。当時は定価の半額で提供していました。それを更に平成21年より無償提供に。「子どもたちに良いものを食べさせたい。福有会は町の皆さんにお世話になっているから、少しでもその恩返しができたらと思ったんです」と同会会長の有坂加代子さん。さらに、味噌に含まれる米麹(こうじ)が苦手な子のために、粒が残らないように潰しています。

 子どもたちが食べる時のことを思い巡らせながらの心配りは、さすが「ベテランお母ちゃん」の集まり「福有会」です。

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★「元気福みそ(白)」600g 650円(税込) 
★「元気福みそ(青)」600g 700円(税込) 

白味噌仕立ての柔らかな味。お湯に入れるとサッと溶けていきます

 

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 正式名称は「剣淵町特産研究グループ福有会」。同会は自分たちで作った野菜を多くの人に食べてもらいたいと有志を募り、平成6年に剣淵町の農家の主婦10名でスタートしました。

 商品化できる漬け物を作ることを目的に、剣淵町農業振興センターで、ただひたすら漬け物の試作づくりに没頭。10月から4月までの期間は、土日以外ほとんど毎日のように集まって漬け物づくり。「ありとあらゆる野菜で、50種類ぐらいの漬け物を作りました」。それは平成10年まで、4年間続いたというから驚きです。この4年間は報酬もなく、ボランティア状態。「よっぽど漬け物が好きだったのか、ボランティアが好きだったのか、家にいるのがイヤだったのか」と皆さん笑います。

 平成10年、設備の整った剣淵町農産物加工研究施設「けんぶち食のふる里館」ができてから、本格的に手作り漬け物の生産・販売を開始しました。しかし、初めは販売のノウハウがなかったことに加え、添加物を使わない漬け物だったため、醗酵が進み味が変わってしまったものを販売し、苦情があったこともしばしば。「でも、私たちに直接言ってくれてありがたいと思っていました。美味しくないからもう来ないわと言われるよりありがたいです」。その都度、戴いた意見を参考により良いものを目指してきました(※平成27年現在、漬け物の生産・販売は休止中)。

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 活動場所が「食のふる里館」に移り、麹を作る機械も設置されていたことから自然に味噌づくりを始めました。味噌は、農家ではそれぞれの家庭でも日常的に作っていたもの。代々その家のおばあちゃんが作っていた味噌の味があります。昔は、布団をかけたり青草をひいて発酵させる風景が、当たり前のように皆さんの記憶の中にありました。そんな麹作りも今は機械があれば3日でできます。

 こだわりは食材。安心して食べられるものを作るために、大豆も町内の「剣淵・生命を育てる大地の会」より特別栽培大豆を購入。米は特別栽培のものを使い、硬さ、香り、ツヤのある満点のお味噌が完成しました。

 もう1つのこだわりは、なんと言っても手でこねること。手の感触を頼りに美味しくなるように心を込めてこねます。「私達の自己満足かもしれませんが、手ごねのほうが、まろやかになる気がするんです」。確かに、福有会のお味噌で作るお味噌汁はまろやかな優しい味。香りも良く、お味噌汁を作る時にサッとお湯に溶けていくのも嬉しい。お味噌汁が添え物ではなくメインのご馳走になります。

 平成14年にはその味が認められて、北海道味噌醤油工業協同組合の理事長賞を受賞。同時期に、青大豆でも味噌作りを始めました。青大豆は会員自らが種を持って帰り各自の畑で栽培しています。青大豆のお味噌汁は、さらに甘味が増した美味しさです。

 現在はでんぷん団子、いも団子やかぼちゃ団子の他、三升漬なども販売しております。

041_fukuyukai_03.jpg「毎回、初心にかえって作る」味はまろやかな優しい香り。販売は剣淵町のレークサイド桜岡・道の駅けんぶちなど。北広島の「ホクレン くるるの杜」でも販売され好評な売れ行きをみせています。(右の写真が会長の有坂加代子さん) 

 

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 「平成10年に販売を始めてからも、ほとんど利益はなく、材料費を引くと年間に1~2万円の売り上げ。それを人数で分けていました。それでも、続けてこられたのは作るのが楽しかったんでしょうね。剣淵に道の駅ができてから、ようやく売り上げが伸び、時給がもらえるようになりました」。

 設立から20年以上が過ぎ、今では平均年齢75歳。これまでに4名の方が脱退し、現在は6人で活動しています。会員にとって同会は元気の素。「いつまでも若くいられる」「仕事の前のミーティング(おしゃべり)が楽しい」「ここにくると癒される」皆さんにとってはなくてはならない空間。その楽しい空気こそが、美味しい味の仕上げの調味料かもしれません。最後につぶやいた会員の一言が全てを物語っています。「大変だったけど、大変なことも楽しいことに変わるから不思議」。

 
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