かみかわ「食べものがたり」: サフォーク「羊のまちのスープカレー」


 

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写真屋勤務が、いつしか羊と関わり34年。(株)サフォークの代表取締役前田仁さん。 
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 サフォークランド士別。この町で誕生した「羊のまちのスープカレー」、その物語の1ページは士別市が「羊のまち」と呼ばれるようになった時から始まります。

 士別市では農業の複合経営をめざして、オーストラリアからサフォーク羊を昭和42年に100頭、 昭和44年にも100頭を輸入、飼育・繁殖を始めていました。そんなサフォーク羊を軸に町おこしをしようと、昭和57年に青年会議所のメンバーを中心に市民運動が起こり、150人~200人に及ぶ市民参加の「サフォーク研究会」が発足されました。

 「この町を何とかできないか。住んでいる人も誇りを持って暮らせないだろうか。そんな思いでした」と当時からのメンバーであり、(株)サフォーク代表取締役の前田仁さん。

 当時士別市は人口の減少も激しく、昭和54年から56年にかけて町に何が足りないのか市民アンケート調査を行ったところ、「羊で町おこしを」という声が上がりました。「本当は何でも良かったんです。でも農産物なら農協さんがいる。自分達のようにネクタイ締めている人間が、農産物は語れない。そこで羊で勝負しようと思い立った。それからは、市も全面的にバックアップしてくれました」。行政と手を携えながら、サフォーク羊を題材にして町全体の活性化を図るために、様々な検討が行われてきました。

 昭和60年には、市民会社の株式会社サフォークを設立。サフォークの紡ぎ糸、ニット製品、肉などオリジナル商品の販路拡大を目指し、市民60数名の出資により設立された市民の手による会社です。「今、振り返ったら寒気がしますね。あの熱意はなんだったのかと」。当時は、写真店に勤めていたという前田さん。町おこしのために何かしなくてはならない、そんな町を愛する人達の思いが蘇ってきます。

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国内初の羊肉のスープカレー熱々のお湯で8分、肉も野菜も大きめなので、しっかり温めるのが美味しさのコツですスープパスタに利用しても美味しいです

 

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 その後も士別市では、「羊肉検討委員会」を発足し、羊肉料理の試作、試食を実施し加工食品への可能性を探っていました。その中から出たプランが「スープカレーに地場の肉を活用したい」。

 開発に取り組んだ同社は、試食会や全国から募集した試食モニターなどのアンケート調査を行い、多くの意見を取り入れながら試行錯誤を繰り返しました。カボチャやトマトなども入れて試作したこともありましたが、トマトは皮が残り、カボチャは溶けてしまうなどスッキリしないため、野菜は限られた種類に。「見た目のすっきり感がない」は、アンケートでも出ていた感想でした。

 こうして平成18年に完成した羊の肉のスープカレー。羊の肉で作るスープカレーは、おそらく国内初。初めての商品は、委託していた製造会社にも「今まで、あちこちから委託されて作ってきたが、こんなに美味しいのは初めてだ」と絶賛される味に完成しました。

052_suffolk_02.jpg★「羊のまちのスープカレー」(300g入、1箱/1人前)1,080円(税込) 
貴重な士別産サフォークラムと、スパイシーなスープが楽しめますかわいいパッケージはギフトにも最適新商品「羊のまちのラムシチュー」1,080円(税込)も士別グランドホテルにて販売しています

 

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 大きな野菜と、大きな肉がゴロンと入っている「羊のまちのスープカレー」。スープの量は300gと少し多めですので、カリフラワーやナスなど素揚げした野菜を加えてもさらに美味しく頂けます。もちろん、スープカレーの肉は士別産サフォークラム肉。噛めば噛むほど深い味わいが出てきます。

 士別で育つサフォークのラム肉は、適度なサシが入り、歯ごたえがあるのにしっかりとかみ切れる柔らかさが特徴。士別産の羊が美味しい理由は、その飼料にあります。世界的に食肉用の羊は牧草で飼育されていますが、士別では大豆殻やトウモロコシなど穀類も飼料にしているのです。穀物の良質なタンパク質により、柔らかく旨みのある肉に。さらに、牧草を食べていないので青臭さや、羊肉特有の臭みがほとんどありません。

 また、羊の脂の融点は44℃。人間の体温より高いため、体の中に蓄積されないといわれています。カロリーは高くても、コレステロールとして溜まらないヘルシーな肉です。

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 ただ、サフォークの難点は繁殖率が低いこと。需要に応えられる頭数の増加に至らず、1年に出荷できる頭数が限られています。全国的にも、羊の数は大幅に減少しています。生産者が丹精込めて成育していますが、サフォークの頭数はまだまだ少ないのが現状です。

 また生産性が低いうえ、エサや建物などのコストもかかります。ですから、どうしても肉の価格が高くなってしまうのです。1人前 1,000円という価格も、それだけ貴重なサフォーク肉だからこその価格なのです。

 発売に関して、前田さんらは「士別産の肉を使うと、どうしても高くなってしまう。気軽に家庭で食べる価格にはならない。価格設定に一番頭を悩ませました」。それでも、現在はギフトとして多く使われ、本州の方から「美味しかった」という声がよく届いています。また道外の物産展などでも好評で、インターネット販売で取り扱うようになった店もあります。

 フランス料理では最高級の素材として使われている仔羊肉。「羊にもブランドがあって当然だと思う。ヘルシーに育てた羊肉だから、食べてもらうとその価値観がわかるはず」。羊に携わり、この町で歩んできた前田さんの言葉が響きます。

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