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(地域)食べものがたりトップページ > かみかわ北部 > けんぶちVIVAマルシェ
(ジャンル)食べものがたりトップページ > 野菜・果物・米 >けんぶちVIVAマルシェ
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146_vivamarche-main.jpgマルシェメンバー。赤いスカーフを巻いた二人のうち、右の男性が代表の高橋朋一さん。spacer.gif

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 白いシャツ、黒いソムリエエプロン、人によっては赤いスカーフ、ハット…。笑顔がまぶしい彼らが販売するのは、自分たちの農場で採れた野菜たち。「VIVAマルシェ」の焼印を押した木箱にはカラフルな野菜がぎっしり詰まっています。
 剣淵町の若手農業生産者たちが始めた「軽トラマルシェ」。
 最初はただコンテナに野菜を詰め、軽トラックの荷台に乗せて販売していた取り組みも、今では商標登録も済ませ、北海道の軽トラ市の代名詞ともいえるほど知られるようになりました。
 「農業ってかっこいい、楽しいということを伝えたい。消費者と生産者が一緒に農業を楽しむ環境を作ろうと考えました」と語るのは、VIVAマルシェ代表の高橋さん。輸入電化製品販売のトップセールスマンだったという行動力でメンバーを引っ張っています。

 

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 始まりは、平成23年の農協青年部の役員会でのことでした。
 もともと、軽トラ市のイメージを持っていた高橋さんですが、当時はまだ新しいものへの抵抗感が強い時代でもあり、いずれ提案しようと温めていたそうです。

 ところがそんな時、立ち上げメンバーの一人、佐藤大介さんから同じアイデアが発案されます。
 「同じことを考えている人がいた!とうれしかったですね。大賛成だ、ぜひやろう、すぐやろう!と。でも最初は、ほとんど賛同者はいなかったんですよ。乗り気じゃない仲間のところに一軒ずつ訪問して誘いました。ある意味強引に(笑)。その他にも、剣淵のことを知ってもらうために農産物を通して活動をするので、応援してください!とあちこちに挨拶して回った。強い思いがありましたから」と高橋さん。

 折しも、剣淵町役場でも青空市のような企画を考えており、補助金を使ってタープテントとのぼりを購入。とりあえずその時出せる作物をメンバーの家からかき集めて、町のお祭に出店してみました。
 なんと、完売。
 すっかり自信をつけたメンバーたちは、初年度から旭川市へも出店を果たすなど、活躍の場を広げていきました。

 3年目には青年部から切り離し、任意団体として独立させて現在に至ります。

 
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 高橋さんには、大切な思い出があります。
 当時2歳半だった息子さんの「パパが作ったおいも、おいしい」という言葉です。

 長男の高橋さんは、農業を継ぐのが嫌で、一度は家を出てさまざまな仕事をしていました。紆余曲折を経て実家に戻ったものの、経営は傾くばかり。来シーズンには農業を辞めなければならないというところまで落ち込んだといいます。大切な家族をどうやって守ろうかと、食事もとれないほど悩んでいたある日、その言葉を息子さんが発したのです。

 「ストーンと胸に入りました。何が何でもやるしかない、って思いましたね。農家って、流通に販売を任せるのが主流でしたから、消費者から『美味しかったよ』とか『頑張ってね』という言葉をもらうことってほとんどない。会社員だったら当たり前のことが、農家にはありえないわけです。こんなにうれしいこと、他の仲間たちにも体験してもらいたいと。それで、直売を考え始めました」。

 実際にマルシェで消費者からの言葉をもらったメンバーも感激。今のシャツにエプロン姿にしてからは、そのスタイルでも注目されています。
 「もちろん、恥ずかしがるメンバーもいましたよ。笑顔の練習から始めないといけなかった。でも実際やってみるとお客さんが喜んでくれる。中には、『生まれて初めてカッコイイって言われました!』って喜ぶメンバーも(笑)」と高橋さん。

 消費者と直接接することは、生産者のモチベーションアップの一番の原動力なのかもしれません。

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VIVAマルシェ開催の様子。色とりどりの珍しい野菜が目を楽しませてくれます。

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 現在、VIVAマルシェで取り扱う品目は約300。これはおそらく、いち団体で扱う品目では日本一の数ではないかと高橋さんはいいます。

 任意団体にした際、佐藤さんがヨーロッパへ視察に行き、色鮮やかで活気にあふれた現地のマルシェの様子を写真に収めて帰国しました。例えばピーマン一つとっても何十種類とあることを知った二人は猛勉強を開始。「少量多品種」というテーマを掲げます。

 高橋さんはさまざまな種を購入し、それぞれのメンバーに配りました。
 「これもまた強引に(笑)。え~っと言いながらもちゃんと作ってくれました。実際に売ってみたら、これが評判良くて。バイヤーさんなどにしてみたら、一個でもほしいものがあったら声をかけてくれるわけです。だってこっちには300の武器があるんだもの。直取引の話もたくさん出てきました」。
 もちろんマルシェ自体も引っ張りだこ。道内では年間30回ほど開催し、道外からの出店依頼も増えてきました。これらの意欲的な活動が評価され、数々の農業賞を受賞。「日本一」の夢が着々と現実のものになっています 。

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(左)カタログには、品種名と写真、特徴がしっかり書かれています。
(右)発送用の箱にも剣淵を紹介するイラストが。「かわいい箱にすることで残しておいてもらえる」というアイデア。

 

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 各メンバーの農園では、学校の体験学習や視察も受け入れられるように敷地内の整備を始めました。高橋さんは北海道農業士の資格を取得。ビジネスとしての農業の在り方を伝えるため、新規就農セミナーなどで、これまでに培ったノウハウを語っています。
 また、地元剣淵高校の農業課の生徒さんを受け入れ、マルシェに参加してもらっています。
 「実家が農家でないから、農業がやりたくてもできないという生徒さんも剣淵高校に入ってきます。彼らを剣淵全体で受け入れることができたらいいなと。彼らにマルシェで売る商品の組み合わせを考えてもらい、自分で売ってもらう。その経験は、必ず人生を豊かにしてくれるはずですから」。
 将来的に、彼らが新規就農する際の土地や資金面での援助ができるような仕組みを、地域全体で作っていくことも高橋さんの目標です。

 「ものづくり、人づくり、地域づくりはすべて同じ。これまで農業は、たいへんな面ばかりを伝えすぎてきたと思う。カーテン開けたら父親の働いている背中を見せられるなんて、こんな素晴らしい仕事はないでしょ」。
 次の世代を担う農業者たちに農業の魅力を伝えるために、今、変わらなくてはならない。その最前線を走るのが、高橋さんたちVIVAマルシェのメンバーです。

 高橋さんはいいます。
 「農業とは、かっこよくて、稼げて、感動がある。そして、感謝される仕事!”新3Kプラスワン”が、これからの時代の農業です」。

みなさまにお知らせ

けんぶちVIVAマルシェは、平成29年2月に任意団体から株式会社へ変更となりました。
今後ともけんぶちVIVAマルシェをよろしくお願いいたします。

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★平成29年12月掲載

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