奇をてらわず素材とまっすぐに向き合った味わいは、すぐに「食通」たちの話題にのぼり週末のランチは予約を入れた方が安心、というほどの好評です。
「正直、博打かな、と思ったところはあったけれど、思った以上に人が来てくれる」と嵯城さんも嬉しい誤算に表情を緩めます。
「トータルでいいお店をつくるのは料理だけじゃダメ。良い人、良い素材に恵まれた。今度はこの店が出会いのきっかけの場になればいいかな」。
今、お店の正面に、人気の「江丹別の青いチーズケーキ」の姉妹品として開発中の「青いバスクチーズケーキ」を販売するベーカリーが建つ予定があるそう。さらに、近くに宿泊できるツリーハウスを作りたい、という声も上がっているとか。
伊勢さんが「世界一の村には飲食店が必要」と言った通り、Chiraiを中心に次々と新しい展開が広がっています。
5年後、10年後、田園風景のなかにどんな新しい街が生まれているのか、これからの江丹別に目が離せなくなりそうです。
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