大雪ものしり百科「自然編」|大雪山 山名の由来 大雪山にあるアイヌ語が付いた山々 大雪山にあるアイヌ語が付いた山々 大雪山を代表する山々|市町村名の付いた山々|アイヌ語が付いた山々人名が付いた山々|色名が付いた山々|その他の山々 大雪山系ニセイカウシュッペ山 石狩川と層雲峡をへだて、黒岳と向かい合う場所にそびえ立っている山。それがニセイカウシュッペ山(標高1,878.9m -北大雪-)です。 名前の由来はアイヌ語でnisei-ka-ush-pe(ニセイ=断崖・カ=上に・ウシュ=いつもいる・ぺ=もの(山))で“断崖(だんがい)の上にそびえる山”と訳せます。断崖とは山にある崖ではなく層雲峡付近の柱状節理を指したものとされています。 大雪山系オプタテシケ山 オプタテシケ山(標高2,012.5m -十勝岳連峰-)は、十勝岳連峰の北端に位置し表大雪と十勝岳連峰の接点にある山です。山頂付近は噴火により滑り落ちたことで、鋭い形の山容になりました。名前の由来はアイヌ語でop-ta-teshke(オプ=槍・タ=そこで・テシケ=はねかえった)。大昔、神様が恋争いをして投げた槍が、それて跳ね返ったという伝説があり、その伝説にちなんで付けられた名前がオプタテシケといわれています。 大雪山系トムラウシ山 トムラウシ山(標高2,141m -表大雪-)は、「日本百名山」のうちの一つです。この山は表大雪と十勝岳連峰を結ぶ中間に位置し、山頂上部一帯はナキウサギの生息するロックガーデンとなっており、北沼、南沼、ヒサゴ沼等の沼も点在し、エゾサンショウウオが生息しています。また、周辺にはトムラウシ庭園、日本庭園、黄金が原のお花畑が広がっているため天上の楽園ともいわれます。名前の由来はtonra-ush(トンラ=水あか・ウシ=多い)で“温泉の水あかが石についてすべる川”つまりトムラウシ川を指し、その水源にある山という意味でトムラウシ山になりました。近年は遭難死亡事故という痛ましい事故で、ほぼ全国的に知られてしまいました。 大雪山系上ホロカメットク山 上ホロカメットク山(標高1,920m-十勝岳連峰-)は、十勝岳連峰の主峰十勝岳の南隣にあり、西側山腹は安政火口と呼ばれる爆裂火口があります。山頂直下は火口壁の断崖となっているのが特徴で、名前の由来はアイヌ語のhoroka-metot(ホロカ=戻る、反対の・メトッ=山奥)で“さかさ川の山の奥”という意味から来ています。 大雪山系下ホロカメットク山 下ホロカメットク山(標高1,668m -十勝岳連峰-)十勝岳連峰の上ホロカメットク山より南東の方角にあり峰沿いの末端に位置する山です。名前の由来は上ホロカメットクと同様にアイヌ語の"さかさ川の山の奥"という意味から来ています。 大雪山系ベベツ岳 ベベツ岳(標高1,860m -十勝岳連峰-)は、オプタテシケ山と美瑛富士の間にある十勝岳連峰の山です。名前の由来はアイヌ語のpe-pet(ペ=水・ペツ=川)で「水量豊かな川」という意味からきていて、美瑛町内を流れる辺別川の源流にあるのがこの山です。 大雪山系ニペソツ山 ニペソツ山(標高2,013m -東大雪-)は、東大雪の主峰で、傾斜が急で険しい尾根と切れ落ちた谷で構成されている山です。その頂上からの景色は非常に定評があります。名前は、アイヌ語での由来解釈が二つあり、一方はni-pes-ot(ニ=木・ペス=下る・オツ=いつもする)で「流木のある川」という意味があり。もう一つはnipes-soso-ot-nai(ニペシ=しなの木・ソソ=皮・オツ=いつも・ナイ=川)で「しなの木の皮をいつも剥(は)ぐ川」と二通りあります。 大雪山系ウペペサンケ山 ウペペサンケ山(標高1,848m -東大雪-)は、 鹿追町の北部に位置する山。長い頂上稜線を持つ特異な山容で、山名のウペペ・サンケは、アイヌ語で「雪解け水・出す」の名の通り深く切れた沢を持つのが特徴です。 大雪山を代表する山々|市町村名の付いた山々|アイヌ語が付いた山々人名が付いた山々|色名が付いた山々|その他の山々