大雪ものしり百科「自然編」|大雪山 山名の由来 大雪山にある市町村名の付いた山々 大雪山にある市町村名の付いた山々 大雪山を代表する山々|市町村名の付いた山々|アイヌ語が付いた山々人名が付いた山々|色名が付いた山々|その他の山々 大雪山系上川岳 旭岳から黒岳まで数多くの山々が連なる中、北東部に少し離れてたたずむ山。それが上川岳(標高1,884m-表大雪-)です。山の名前は麓の町・上川町の名称から名付けられました。上川とはアイヌ語の「ペニ・ウン・グル・コタン」から。現在の旭川市よりも石狩川の上流に住む人をペニ・ウン・クル(上川人)と呼びコタンは村で上川人の村となります。 大雪山系比布岳 お鉢平の北方に位置する永山・安足間岳と一緒に並ぶ山です。比布岳(標高2,197m-表大雪-)の名称の由来は町名からで、比布はアイヌ語で「ピピ・ペツ(石のゴロゴロしている・川)や、ピ・オ・プ(石の・多い・所)」など、多数の意味があります。 大雪山系当麻岳 お鉢平から少し離れた北側に位置する山が当麻岳(標高2,076m-表大雪-)で、旭岳の姿見の池散策コースからも見ることができます。名前の由来は町名からで、アイヌ語では「トー(沼・湿地)オマ(行く)ナイ(川)」という意味があります。当麻岳への登山口は愛山渓からが一般的で、紅葉時には多くの観光客が当麻岳の麓にある沼の平の紅葉見物に足を運びます。 大雪山系愛別岳 愛別岳(標高2,112.7m-表大雪-)は、2,000m級の山々が集うお鉢平の北部に位置し、大雪山系の中では珍しい鋭く切り立った山容をしています。名称の由来は麓の町、愛別町からで、アイヌ語では「アイペッ(矢の川〜急流・矢の原木の多い川)」という意味の他に、酋長が崖から川に転落し、戦いに敗れ、矢を流した川ともいわれています。なお、登山口は一般的に愛山渓からですが、黒岳→北鎮岳→愛別岳でもアプローチは可能です。 大雪山系安足間岳 永山、比布、安足間岳(標高2,200m-表大雪-)とお鉢平の少し離れた北部に並ぶ山の一つです。名称の由来は、愛別町に安足間(あんたろま)地区があり、石狩川支流の安足間川が流れ出ている山ということから名付けられました。安足間はアイヌ語でantar-oma-p(淵・ある・もの)の意味です。 大雪山系美瑛岳 十勝岳連峰のほぼ中央部に位置し十勝岳・美瑛富士の間に位置しているのが美瑛岳(標高2,052.2m-十勝岳連峰-)です。名称の由来は麓の町、美瑛町からでアイヌ語ではpiye(ビイェ=油)で「油ぎった川」「にごった川」という意味があり、十勝岳連峰から流れ出す川は硫黄成分が溶け込み濁って見えていたことから、アイヌの人達はビイェと呼ぶようになり、その後、美瑛となったそうです。 大雪山系美瑛富士 十勝岳や美瑛岳に並んだ位置にあるのが、美瑛富士(標高1,888m-十勝岳連峰-)です。名前の由来は、美瑛岳の近くにあって山の形が美しく富士山に似ていることから、富士の名が付けられ美瑛富士と呼ばれるようになりました。 大雪山系富良野岳 十勝岳連峰の西端に位置する山それが富良野岳(標高1,912.1m -十勝岳連峰-)です。名前の由来は麓の街、富良野市からで「富良野」という言葉は、アイヌ語の「フラヌイ」が語源とされ“臭いを持つ川”という意味があります。また、富良野岳の山麓には原始ケ原と呼ばれる高層湿原があり、大雪山の手付かずの大自然を身近に観察することができます。 大雪山を代表する山々|市町村名の付いた山々|アイヌ語が付いた山々人名が付いた山々|色名が付いた山々|その他の山々