出張所のしごと3
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出張所のしごと3
新鮮でおいしい食材を供給するだけでなく、農業や農村には、豊かな緑ときれいな水に恵まれた美しい景観や、さまざまな生き物を育む自然環境、そして受けつがれてきた歴史や文化など、たくさんの役割があって、私たちのみんなの暮らしを支えているのです。
これを多面的機能といい、この多面的機能を発揮する農地、農業用水、農業用施設などをさして地域資源と呼んでいます。地域資源は私たちの大切な財産であり地域の人たちとともに、この地域資源を守り、支えていく取り組みを支援するのも農業農村整備の大切な役割です。
平成17年3月、北海道は『豊かな農村空間』の創造をめざして、農業農村整備の展開方向を示す「北海道農業農村整備推進方針」を策定しました。平成24年9月、その後の情勢の変化や課題に的確に対応した新たな農業農村整備を展開するため、推進方針を改定しました(北海道農業農村整備推進方針(平成24年9月改定))。
私たちは、この方針に基づき、国、市町村、土地改良区などの関係団体との連携・協働を一層強化することにより、農業農村整備を計画的・効果的に展開し、持続的に発展する北海道農業・農村づくりを推進していきます。
現在、農業をとりまく国内、国外の情勢は、農産物等に関する貿易のルールで国どうしの議論が難航していたり、輸入や産地の分散、市場経済への偏りからおこる農産物価格の下落、農業に関する政策の転換など、農業経営はとてもきびしいものになってきています。私たちの地域でも、農業従事者の高齢化や、農地や農家戸数の減少など課題も多いのです。地域の農業がこの先も安定して営まれていくにはどうしたらよいか、私たちに何ができるのか、考えていかなければなりません。
(TPPなど、貿易交渉についてくわしく知りたい方は 農林水産省やJA全中のホームページなどでも紹介されているので参考にして下さい。)