北海道がん征圧・がん検診受診促進月間(9月~10月)
公益財団法人の日本対がん協会が定める9月の「がん征圧月間」、厚生労働省が定める10月を「がん検診受診率50%に向けた集中キャンペーン月間」にあわせ、北海道でもこの2か月間を『北海道がん征圧・がん検診受診促進月間』と定め、がん対策促進に向けた取り組みを集中して実施しています。
がんは身近な病気、早く見つけて早く治そう
日本人の2人に1人ががんになる時代。今やがんは、だれでもかかる可能性のある身近な病気です。
大腸がん
日本人に最も多いがんは大腸がんです。北海道においても、男性の肺がん・女性の乳がんに続き、男女とも2番目に多いがんです(2019「北海道のがん登録状況」より)。しかし、大腸がんは、ステージ1の段階での早期発見・早期治療による5年生存率(病気と診断された患者さんたちが5年後に何%生存しているか)は98%で、早く見つけて早く治療すれば多くが治るがん、といえます。
早期発見・早期治療のためには、症状がないときに定期的にがん検診を受けることが重要です。そして、もしも検診結果で精密検査が必要となったら、必ず受診をしましょう。しかしながら、大腸がん検診では、便潜血(検便で血が混じる)検査が陽性となった5人に1人が精密検査を受診していない現状があります。検査を受けない理由には、「痔に違いない」「時間がとれない」などが多いようです。
大腸がんについてもっと知りたい方は、「国立がん研究センターがん情報サービス」をご覧ください。
胃がん
日本で2番目に多いがんは、胃がんです。胃がんは、ピロリ菌感染や喫煙、食塩・高塩分食品の摂取により発生する危険性を高めるといわれ、男女ともに40歳代以降に発生リスクが高まるがんです。しかしながら、胃がんも、大腸がんと同様に、早期発見・早期治療により多くが治るといわれるがんです。
胃がんも他のがんと同様に、早期発見・早期治療のためには、症状がないときに定期的にがん検診を受け、必要な場合は必ず精密検査を受けましょう。胃がんも5人に1人が精密検査を受診していない現状があります。
「自分は大丈夫」と思っていませんか?
胃がんについてもっと知りたい方は、「国立がん研究センターがん情報サービス」をご覧ください。
受けてますか、がん検診
今や身近な病気のがんは、早期発見・早期治療により治る可能性のある病気でもあります。そこで重要になのが『がん検診を受けること』です。
しかしここ数年、がん検診の受診率が低い傾向にあり、上川中部地域も例外ではありません。このままゆくと、3年先、5年先、10年先の健康への影響が心配されます。
ところで、みなさんはがん検診の受け方をご存じですか?
いまさら聞けない…そんなふうに思っている方がいましたら、こちらを参考にしてください。
がん検診は、市町村からの郵便案内、広報、ホームページ等でスケジュールや予約の必要の有無がわかります。予約が必要な場合は電話やインターネット等で予約したら、予約当日に検診会場へ行きましょう
働き世代なら職場でがん検診を受けられることもありますが、多くの市町村でもがん検診を実施しています。まずはお住いの市町村の窓口に問い合わせてみましょう。
知ってて安心、がんの相談窓口 ~ がん相談支援センター
がん相談支援センターは、患者さんやご家族からの「がん」に関する様々な相談の窓口です。がん専門の相談員がお話を伺い、問題解決のお手伝いをさせていただきます。がん患者さん、ご家族、地域のみなさんどなたでも、どこで治療していてもご相談いただけます。
がんの診断や治療に関する相談、不安や悩み、療養上の相談、仕事に関する心配、就労支援、セカンドオピニオンなどの相談をお受けします。
がん診療連携拠点病院がん相談支援センター | お問合わせ先 |
---|---|
旭川医科大学病院がん相談支援センター | 0166-69-3231(直通) |
市立旭川病院がん相談支援センター | 0166-24-3181 |
旭川厚生病院がん相談支援センター | 0166-38-2201(直通) |
がん診療連携指定病院がん相談支援センター | お問合わせ先 |
---|---|
旭川赤十字病院がん相談支援センター | 0166-22-8111 |
独立行政法人国立病院機構旭川医療センターがん相談支援センター(地域医療連携室) | 0166-51-3161 |
がんサロンを知っていますか?
がん患者さんと家族のための交流の場があります。
病気の悩みや体験を語り合い、気持ちを共有しませんか?