道有林の紹介/南部森林室
道民共通の財産として、道有林野を将来にわたり健全に維持されるように適切に管理し、公益的機能発揮のための森づくりを進めます。
業務内容
管理的業務:森林の巡視、山火事の予消防、入林マナーの普及啓発
整備的業務:森づくりのための造林作業や路網開設、維持作業、また、森づくりの過程で生まれる木材の有効利用
道有林野面積
総面積 | 旭川市 | 上川町 | 愛別町 | 当麻町 | 東川町 | 南富良野町 |
36,871 | 4,970 | 12,592 | 816 | 4,985 | 10,937 | 2,571 |
令和5年(2023年)4月1日現在 |
森林の現況
所管の道有林は、大雪山系の西側山麓に広がる森林地帯と、かなやま湖北側の森林地帯に分かれています。これら森林地帯の殆どが石狩川水系の源流部に位置し、水源かん養上重要な役割を担うとともに、一部は国立公園に含まれ、公益機能の高度発揮を求められています。
人工林面積は、上川南部管理区全体の28%に当たる10,434haで間伐等の必要な育成途上のものが主体です。天然林は、針葉樹と広葉樹の混じり合った針広混交林が主体ですが、伐採の繰り返しなどにより大径材や優良木が減少し、資源の回復を図る必要があります。
人工林・天然林別面積、蓄積
区分 | 人工林 | 天然林 | その他 | 合計 |
面積 | 10,438 | 23,390 | 3,043 | 36,871 |
構成比 | 28.3 | 63.4 | 8.3 | 100 |
蓄積 | 2,148 | 4,010 | 0 | 6,158 |
構成比 | 34.9 | 65.1 | 0 | 100 |
苗木の植栽など人為的により世代交代した森林 | 自然に落下した種子や萌芽(切り株や根から吹き出した芽)などにより世代交代した森林 | 貸付地、沢地、林道など | ||
令和5年(2023年)4月1日現在 |
保安林等の指定状況
区分 | 面積 | ||
保安林 | 水源かん養保安林 | 35,778 | |
土砂流出防備保安林 | 913 | ||
保健保安林 | 5,105 | 他の保安林と重複 | |
魚つき保安林 | 289 | 他の保安林と重複 | |
小計 | 36,664 | ||
自然公園 | 7,382 | 保安林と重複 | |
鳥獣保護区 | 4,943 | 保安林と重複 | |
令和5年(2023年)4月1日現在 |
機能区分別森林面積
森林の区域(ゾーニング)とは、森林法に基づく森林計画制度で、それぞれの森林について、最も期待される機能ごとに区分し、望ましい森林の姿となるよう施業等の方針を定めたものです。
区域は「水源涵養林」、「山地災害防止林」、「保健・文化機能等維持林」、「生活環境保全林」、「木材等生産林」の5つに区分されています。
所管道有林の区域別森林面積は、次の表のとおりです。
森林の区分 | 望ましい森林の姿 | 面積 |
水源涵養林 | 下層植生と樹木の根の発達により、浸透・保水能力の高い森林 | 36,668 |
山地災害防止林 | 下層植生と樹木の根の発達により、土壌を保持する能力の高い森林 | 3,831 |
保健・文化機能等維持林 | 潤いのある自然環境や歴史的風致を構成している森林 | 8,281 |
生活環境保全林 | 樹木が高く枝葉が多く生い茂り、諸被害に対する抵抗力が高い森林 | 該当なし |
木材等生産林 | 木材に適した成長旺盛な樹木で構成され、林道等の基盤が整備された森林 | 6,599 |
その他 | 貸付地 | 203 |
令和5年(2023年)4月1日現在 |
注)面積は令和4年度末の数値であり、森林の区分は重複設定もあります。