ため池点検パトロール
ため池サポートセンターを活用した防災重点農業用ため池の点検を実施しました
概要
場 所:剣淵町刈分ため池(堤高7.1m 堤頂長80m 総貯水量35千㎥)
日 時:令和6年8月6日(火)13:30~14:30
参加者:ため池サポートセンター5名 ほか4名
点検内容
一般的な点検項目は次のとおり
- 堤体法面に「陥没」や「亀裂」、「はらみ出し」が生じている箇所がある。
- 堤体法面のリップラップ材、張石、積みブロックなどに損傷や浸食箇所がある。
- 堤体の下流法面に湿潤土壌を好む「シダ」「フキ」「コケ」類の繁茂等、植生の変化が見られる。
- 堤体の“へり”の部分から湧水が見られる。
- 堤体の下流法面や小段の承水路で水のしみ出しや湧水、堆砂が見られる。
- 接続道路からの排水による堤体の浸食が見られる。
- 水路コンクリート表面のひび割れから湧水が見られる。また、鉄筋がむき出しになっている箇所がある。
- 水路壁の天端のはらみだし、また水路内側へのたわみが見られる。
- 水路の底版や側壁に激しいすりへりや損傷が見られる。
- 洪水吐内又はその下流水路に植物の繁茂が見られる。
- コンクリート(洪水吐)と堤体の境界に隙間が見られる。
- 雨も降らないのに漏水量が最近になって急増した/漏水に濁りが生じてきた。
- 堤体内水位の計測値がこれまでの傾向と異なる値を示した。
- 斜樋が損傷している。底樋が破損したり通水阻害を生じたりしている。
- コンクリート(斜樋)と堤体の境界に隙間が見られる。
- ゲート周りに漏水が生じたり、周辺に土砂やゴミが堆積したりしている。
- 取水ゲート全閉にもかかわらず底樋出口から泥水が出ている。
- 下流地盤において、湿地や水溜りが見られる。
- ため池内で大規模な斜面の崩壊や連続した亀裂・湧水が発生している箇所がある。
- 堤体に近接した法面で、連続した亀裂・湧水が発生している箇所がある。
点検状況写真
写真1 貯水の状況
写真2 堤体の状況
写真3 底樋出口の状況
写真4 洪水吐周辺の状況
写真5 斜樋の状況