木育とは
『木育』は、道民の皆さんと北海道が一緒になって検討をすすめた「木育プロジェクト」により平成16年に提案されました。
木育とは、子どもをはじめとするすべての人が、「木とふれあい、木に学び、木と生きる」取組です。
それは、子どもの頃から木を身近に使っていくことを通じて、人と、木や森との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育むことです。
詳しくはこちら(北海道水産林務部森林海洋環境課(以下、森林海洋環境課)のページ)
木育マイスターとは
北海道が認定する、木育を普及させる専門家です。
森林空間の活用や木工製作など、各分野で専門的な知識や技能を持っています。
木育の考え方や具体的な活動を全道に広げるため、木育活動の企画立案やイベント実施のアドバイス、コーディネートなどを行います♪
「木育に取り組んでみたい!」「木育マイスターを紹介してほしい!」などの要望があれば、お気軽にお問い合わせください📞
全道の木育マイスターリスト等、詳しくはこちら(森林海洋環境課のページ)
上川総合振興局独自の取り組み
「未来づくり感響プロジェクト」
上川総合振興局では、上川地域の豊富な森林資源を背景に重要な産業として発展した、木材・家具産業や林業の魅力・誇りなどを学び、これらを将来の進路の候補としてもらうため、平成30年度から、明和地所株式会社からの地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)を活用し、『未来づくり感響(かんきょう)プロジェクト』に取り組んでいます。
プロジェクトについては、こちらでも紹介されています(明和地所株式会社HP)
平成30年度~令和2年度までの取り組み
第1期目(平成30年度~令和2年度)は、次の2つの取組を実施しました。
①トライアル授業
対象:旭川大学高等学校(現:旭川志峯高等学校)
主な内容
・家具づくりに関わる仕事の種類や内容について学ぶため、林業・製材工場・家具製造工場などの現場を見学
・森づくりから家具販売までのつながりについて学ぶため、"家具展示場で売るための家具"について、森・工場・販売の3つの視点から考える授業を実施
②学習ツールの作成
トライアル授業をまとめ、プロジェクトの内容を中高生に伝えるため、『学習テキスト』と『パンフレット』を作成しました。
学習テキスト パンフレット
取り組みの様子は、こちらでも紹介されています(明和地所株式会社HP)
令和3年度~令和5年度までの取り組み
第2期目(令和3年度~令和5年度)は、作成した学習ツールを活用し、次の2つの取組を実施しました。
①出前授業
対象:旭川大学高等学校(現:旭川志峯高等学校) 未来創成コース 2年生
主な内容
・「森と家具の繋がり」を学び、旭川の木材・家具産業への関心を高めるため、森林・製材工場・家具展示施設などを見学する出前授業を実施
・学習ツールを用いて、木の種類や材料としての性質の違い、デザインについて学ぶ授業を実施
・生徒自ら設計したオリジナル製品(スマホスタンド、カッティングボードなど)を製作
②バスツアー
対象:上川管内の中高生・教員
主な内容
・旭川家具の成り立ちや家具づくりを支えてきた森林について学ぶため、森林・製材工場・家具工場・家具展示施設を見学
・木工体験として、カッターナイフを製作
令和6年度~令和8年度の取り組み
第3期目(令和6年度~令和8年度)は、対象者に合わせてテーマを設定したバスツアーを実施しています。
令和6年度は、計3回のバスツアーを実施しました。
①高校生に木の価値について考えてもらうツアー
日時:令和6年5月23日(木)
行程:比布町内山林 → 製材工場(北日本木材株式会社 工場) → 家具展示施設(旭川デザインセンター)
対象:旭川志峯高等学校 未来創成コース 2年生、市町村役場職員
主な内容
・「森と家具の繋がり」について学ぶため、森林・製材工場・家具展示施設を見学
・森林内で、伐採した1本の白樺の価値を高めるための方法として、木製品等を生徒が自ら考えて製作
②将来、林業・木材産業業界で働く姿をイメージしてもらうためのツアー【森と家具のつくりびと体験ツアー】
日時:令和6年7月29日(月)
行程:外国樹種見本林 → 家具試験研究施設(旭川市工芸センター) → 専門学校(道立旭川高等技術専門学院(以下、技専)・道立北の森づくり専門学院(以下、北森カレッジ))
対象:上川管内の中高生、林業・家具産業業界への就職を検討している方
主な内容
・森林や家具に関わる仕事について知ってもらい、就職や進学の参考にしてもらうため、森林・家具試験研究施設・専門学校を見学
・技専の生徒に指導いただきながら、ペン立てを製作
・北森カレッジで、チェーンソーによる丸太切りや高性能林業機械シミュレーターを体験
③林業・木材産業に興味を持ってもらうツアー【森と家具のつながり体験ツアー】
日時:令和6年9月28日(土)
行程:突哨山→ 製材工場(株式会社斉藤工業所) → 家具展示施設(旭川デザインセンター)
対象:上川管内在住の小学生以上の方
主な内容
・普段できない体験を通して、林業・木材産業に興味を持ってもらうため、森林・製材工場・家具展示施設を見学
・森林で見つけた枝を使い、鍋敷きにもなる壁飾りを製作
令和7年度も、バスツアーを実施予定です!!
詳細が決まり次第、お知らせしますので、情報をお待ちください♪
「地域でつくる松山湿原木道補修プロジェクト」
地域の観光資源となっている「松山湿原(美深町仁宇布)」では、湿原内の散策路として整備されている木道の一部で、老朽化等による破損が見られ、その都度修繕を行ってきましたが、費用面や運搬手段の確保が大きな課題となっていました。
そこで、令和6年度から、上川総合振興局と美深町内の様々な関係者が連携し、地域一帯で木道の修繕を行う『地域でつくる松山湿原木道補修プロジェクト』に取り組んでいます。
★プロジェクト参加者と主な役割★
・北海道美深高等学校(以下、美深高校):資材の運搬
・美深町役場(以下、役場):資材の運搬、バスの手配
・北海道森林土木建設業協会美深支部(以下、北森建美深支部):補修作業
・美深町観光協会(以下、観光協会):事前授業の講師、補修作業の支援
・北海道上川総合振興局(以下、振興局):資材の購入、資材の運搬・補修作業の調整
令和6年度の取り組み
令和6年度は、5箇所の補修を実施しました。
プロジェクトの流れは、次のとおりです。
①事前授業
対象:美深高校 1年生
講師:観光協会職員
主な内容:松山湿原や町内の観光資源などについての授業
②資材運搬作業
参加者:美深高校 1年生・役場職員・観光協会職員
主な内容:標高797mにある湿原まで資材を運搬
③補修作業
参加者:北森建美深支部会員(4社)
主な内容:破損箇所(5箇所)の補修作業
上川総合振興局では今後も、プロジェクト参加者と連携し本プロジェクトに取り組んでいきます。
皆さまも是非、アップデートされた松山湿原に足を運んでみてください!!
木育への取り組み
林務課では、上川管内にお住まいの皆さんに木育の魅力について知ってもらうため、管内の保育・教育機関、企業等と連携し、様々な行事を実施するとともに、木育マイスターと協力し、イベントや行事を支援しています。
今後も、随時、情報を発信していきます!!
北海道全体の取り組み
ほっかいどう企業の森林づくり
北海道では、道民と企業等とが連携した森林づくりを進め、森林の持つ多様な役割を高めていくことが重要であると考え、平成19年度から「ほっかいどう企業の森林づくり」の取組を進めています。
現在、北海道では、社会貢献活動として森林整備に取り組んでいただける企業や団体等と、企業等の支援を受けて協働による整備を希望する森林(所有者)を募集しています!!
取組の概要や協定締結状況については、こちら(森林海洋環境課のページ)
ご不明な点や具体的な手続き等については、お問合せフォーム又は担当までお電話にてお気軽にお問い合わせください。
→担当・連絡先:北海道水産林務部森林海洋環境課 木育推進係(TEL:011-204-5516)
道民ひとり1本植樹・育樹運動推進事業
北海道では、令和5年度から、植樹・育樹運動を道民運動として定着させていくため、道民の皆さんとともに全道で500万本の植樹・育樹を目指す「道民ひとり1本植樹・育樹運動」を展開しています。
また、令和6年度からは、本運動を推進するため、教育・保育機関が植樹・育樹活動と環境教育を一体的に実施する際に北海道が支援する取組を実施しています!!
運動については、こちら(森林海洋環境課のページ)
上川管内の木育に関するお問い合わせ
北海道上川総合振興局産業振興部林務課 木育担当
TEL:0166-46-5999 (直通)
外部リンク(木育の情報発信)
各種SNS等、全道の木育情報はこちら(森林海洋環境課のページ)