近郊食材が主役の、まごころごはん〚 東川スタイルカフェZen 〛

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 大雪山のふもと、美しい田園風景が広がる東川町の目抜き通りに「Zen」はあります。カフェとギャラリー、コワーキングスペースを兼ね備えた施設として、2021年4月にオープンしました。
 
 およそ60年前、木材会社の社長宅として建てられた建物は、その後地元の陶芸家に引き継がれ、作品を展示するギャラリー兼カフェとして30年間利用されてきました。そのカフェの閉店に伴い、2019年、東川町が購入。1階には美しい庭を見渡せるカフェスペースとアンテナショップが、2階にはコワーキングスペースが新設され、憩いと出会いの場として、町内外から多くの人が集まっています。

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 東川町ではこれまでも、古民家を移築して移住体験住宅として活用するなど、古いものを改修しながら大切に利活用してきた経緯があります。「Zenはモダンな建物で庭も素晴らしかった。町がしっかり管理して残していこうという思いで買い取ったと聞いています」と運営を担う(株)東川振興公社の林直美さん。
 
 エントランスには、旭川の木彫り作家・中川貞司さんによるオブジェをはじめ、アイヌ民族ゆかりの作品や前所有者の陶芸作品が展示されていて、アートな気分を盛り上げます。
 
 1階カフェスペースには、庭に面した大きなガラス窓から優しい光が降り注ぐ穏やかな空間に、「家具の町・東川」らしく、町内の職人やメーカーによる木製のテーブルやイス、什器が、手仕事の温もりを添えています。テーブル席のほか、カウンター席、ゆるやかに区切られた個室が用意され、一人のときも、友人や家族と過ごすひとときにも心地よい居場所を提供してくれます。

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(左)出窓空間に作られた、庭を臨む特等席。
(右上) おこもり感のあるソファ席も、町内の家具メーカーによるもの。
(右下)館内のいたるところに、建築当時の趣を残しています。

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 カフェの一番人気は、3種のデリと具沢山のみそ汁のほかに、メインのおかずを2種類から、ごはんも白米と雑穀米から選べる「東川のごはんプレート」。お米をはじめ、野菜やみそなど、地元や近郊産の食材を中心に使っています。
 
 旬の季節にはスタッフが農家に出向いて食材を買い求めることも。「どんなメニューに使うの?」「こっちはサラダ、これはおみそ汁の具よ」と、地域の生産者と親しくコミュニケーションを取る機会も増え、料理を通して地域の基幹産業である農業や、携わる人々の思いを、訪れる人に伝えることにもつながっています。
 
 盛り付けられた料理はどれも素材を生かしたシンプルな味付けで華美ではありませんが、ひと口食べると、それが丁寧に作られたものであることが伝わってきます。「自分にとっては当たり前の日常食なので、最初は受け入れてもらえるか不安でした」と笑うのは、シェフを務める薬丸華世さん。
 
 札幌出身で、子育てがひと段落したタイミングで、地域おこし協力隊として東川にやってきました。子供がアレルギー体質だったことから、家庭では季節の食材を取り入れ、できるだけ添加物を排した食 事を心がけてきたという薬丸さん。小さな子連れのファミリー客も多い現在、「食事は、身体だけでなく心の健康も保つもの。みんなが同じ食事を楽しめるように、メニューを考えています」と話します。そして外国人客の多い東川という土地柄、今後はヴィーガン、ベジタリアン向けなど、食の多様性に対応したメニューも開発したいと考えています。

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(左上)東川のごはんプレート。心が休まるような、体に染み入る優しい味わいで、リピーターも増えています。
(左下)ランチのほかに、手作りのスイーツやドリンクなどメニューも多彩。写真はしっとりとした舌触りが嬉しいチーズケーキ。
(右)安心安全な料理を提供する薬丸さん。英会話が好きで、町内の日本語学校や福祉専門学校に通う留学生たちの良き話し相手でもあります。

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 2階はコワーキングスペースとして開放されています。こちらも町内の家具メーカーが手掛けたテーブル席やカウンター、ボックスタイプの個室「机箱」などが配され、気分に応じて好きな座席を選ぶ楽しみがあります。カフェで1ドリンクを注文すると無料で利用できるので、時間を気にせず仕事や趣味に没頭できると評判です。

 また建物の裏には、手入れの行き届いた和風庭園が広がっています。街なかにありながら、シャクナゲが咲く春、鳥の声が響く新緑の夏、モミジやカエデが色づく秋、すべてが白銀に染まる冬まで、四季を通して味わい深い姿を見せてくれる場所。仕事で疲れたら、季節の庭をちょっと散策…そんな贅沢な時間を過ごせます。この庭にもコンセントがあるので、天気の良い日は、外で風にあたりながら気持ちよく仕事ができそうです。

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▼大きな窓のあるコワーキングスペース。全席にコンセントを備えています。
▼紅葉の時期の庭園。美しく苔むした飛び石に、モミジやカエデが降り注ぐ様子も風情があります。

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▼町内の人気アイテムを一堂に集めた「東川ミーツ」。店舗により扱い品目が変わり、ギャラリーZen店ではスイーツとドリンクが中心です。
 
 館内の一角には、アンテナショップ「東川ミーツ」も設置されています。旭川駅前店、旭川空港エアポートリラ東川ミーツコーナー、町内の複合交流施設・せんとぴゅあ店に次ぐ4店目で、焼き菓子やグラノーラなどスイーツをはじめ、ハーブソルトやジャム、オーガニックのハーブティー、近隣に生息する野生動物たちの美しい姿がパッケージに印刷されたドリップコーヒーなど、町内で丁寧に手作りされた逸品をセレクトしています。
 

 「東川ミーツ各店舗で地域の食品やクラフトなどを見ていただいたり、当館内で地元工房の手によるイスやテーブルを使っていただいたりすることで、製造元の菓子店や、工房への来店に繋がっていると聞きます」と林さん。「今後は、町内外の方の作品展示や販売、ワークショップなども開催し、人同士 をつなぐ場になればと思っています」。
 
 進化が止まらない東川町。その魅力的なモノ、ヒト、コトとの出会いの入り口として、このカフェがさらに強い存在感を放っていきそうです。

 

~お問い合わせ~
▶東川スタイルカフェZen
住所:東川町南町3丁目3-2
電話:0166-74-8820
Instagram: @cafe_zen_higashikawa

《営業時間》
10:30~16:30 火曜定休 

 

★令和5年3月掲載

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