上川農業改良普及センター士別支所地域第2係の重点地区(剣淵町東町)では、主要作物である水稲栽培において、「密播中苗」技術の定着を目指し活動しています。
は種後~育苗前半の温度・かん水管理について、戸別巡回の中で以下の技術支援を行ってきました。
ポイントについて対象農家と確認しながら支援を行いました。
①出芽が揃うまで、手かん水しながら持ち上げられた覆土を落とす。
②出芽揃い後、葉齢0.5葉までは、ハウス内気温が30℃を超えないように、25℃を目安に管理。
③1.5葉までは日中25℃を超えないよう、20℃を目安に管理。
④夜間10℃以下となる恐れがあるときは、二重トンネルをかけるなどして保温し、早朝温度が上がらないうちに取り外す。
⑤かん水回数はできるだけ減らし、朝に行いかん水後の地温上昇に努める。
水が床土全体に均一に行き渡るよう、2~3回に分けてかける。
以上の密播中苗取組支援により対象農業者においては、生育の揃った育苗ができています。
2年目の農業者からは「被覆資材を昨年と変更し、籾の温度を上げすぎない工夫が上手くいった」などの声がありました。
今後とも普及センターでは、引き続き水稲栽培の省力化安定生産に向けて、支援を行っていきます。
は種量が多いため、覆土の持ち上がりに注意!
覆土の持ち上がりや出芽のムラ直しに「手かん水」は有効です!
覆土の持ち上がりや苗の徒長防止に「ローラ」も有効です!