上川農業改良普及センター士別支所地域第2係の重点地区(剣淵町東町)では、主要作物である水稲栽培において、「密播中苗」技術の定着を目指し活動しています。
5月は育苗後半の温度・かん水管理から移植時の立会により以下の栽培ポイントについて、農業者に技術支援を行ってきました。
①徒長や各種苗立枯病につながる過かん水と高温に注意。
(ハウスの裾および肩を最大限開放し、高温・多湿を避けましょう。)
②根が混み合うことで育苗箱中央部分が持ち上がった場合、箱床土のところどころに穴をあけ、床部かん水などやローラにより沈下させる。
③移植機の設定(例:横送り26回×縦取り9mm)に調整し、植え付け本数を4~5本/株となるように確認。
以上の支援により生育の揃った苗となり、良好な植え付けとなりました。
本年、始めて取り組んだ農業者からは「考えていたより上手く移植が進んだ。今後の生育が楽しみ。」などの声も聞かれました。
今後とも普及センターでは、引き続き水稲栽培の省力化安定生産に向けて、生育・収量調査を行っていきます。
育苗後半は、裾・肩換気と天窓も開放し外気に慣らしましょう!
中央部分の持ち上がりに注意!
移植機の植え付け本数を確認しましょう!