令和7年7月10日(木)に、剣淵町東町にて、水稲現地研修会を開催しました。今回は重点地区農業者5名に加え、水稲省力化技術に興味を持つ地域の農業者4名が出席しました。
士別支所地域第2係では重点活動として、①水稲省力化技術の導入、②経営シミュレーションの実施、③地域農業の検討に取り組んでいます。今回はその中で水稲省力化技術の導入に向けた現地研修会を開催しました。
研修会では、現在重点地域を中心に町内に普及が進んでいる育苗省力化技術である「密播中苗」に取り組んでいるほ場と、効率的な除草体系の確立に向けた試験ほ場を巡回しました。
「密播中苗」実践ほ場では、通常の中苗マット育苗と比べて生育差がないことを確認し、育苗管理のポイントとなる水管理や植物生長調整剤の利用について情報交換しました。除草剤の試験ほ場では、発生している草種に応じて除草剤を使用することの重要性や水もちが高いほ場の方が除草効果も高いことなどを確認しました。
参加した農業者はお互いに「育苗時の水管理をどうしているか」や「除草体系をどのようにしているか」など普段の悩みや疑問点などについて情報交換を行い、有意義な研修会となりました。
今後も普及センターでは重点活動を通じて水稲省力化技術の普及を進めてまいります。
写真1 「密播中苗」の説明を行う普及員
写真2 除草効果の差を確認する農業者
写真3 情報交換する農業者