令和5年3月17日、国際水準GAPの実践を通じた農場の人材育成を目的とした勉強会が、上川農業改良普及センター本所の大会議室及びオンラインによるハイブリッド形式で開催されました。農業者、関係機関併せて、44名の参加となりました。
GAPは取り組みに関する様々なデータを記録し、活用していくことが重要ですが、GAP項目に対応した帳票類の整理に負担を感じる農業者も多く、これらに関わる作業の効率化が課題となっています。そこで、GAP実践農場の実践事例や活用できるソフトウエアについて学びました。
講演1つ目は、岸田農園株式会社(上川町)_取締役_岸田一希氏より「JGAP認証取得後の経営への生かし方と帳票類作成の工夫」と題し、JGAP認証までの経緯と経営への活用及びGAP項目に対応した帳票類の整理に関わる作業の効率化について学びました。基本的に電子データ(エクセルやワード)で管理していますが、メモや指示など、紙への手書きが有効な場面もあるため、電子と紙を使い分けている等の紹介がありました。
講演2つ目は、ソリマチ株式会社_A&I営業本部農業情報営業部北海道ブロック_花田智也氏より、「フェースファーム生産履歴の紹介と操作体験」と題して、クラウドを活用した農業生産履歴システムの活用及びGAP項目に対応した帳票類の整理に関わる作業の効率化について学びました。初期登録に手間を要するが、日々の記録は項目の選択がほとんどであるため直接入力は少ない、クラウドシステムのため、PC・タブレット・スマホから「いつでもアクセスが可能」である等の説明がありました。その後、操作体験として、タブレットを用いて操作体験を行いました。オンライン参加者には体験風景及び操作体験画面を中継しました。
講演3つ目は、上川農業改良普及センター本所_早勢怜平普及指導員より、「国際水準GAPガイドライン普及促進研修のうちGAPに対応したソフトウエア」と題して、GAPをする・GAP認証を取る視点から活用できるソフトについて紹介がありました。
GAPは日常的な取組です。難しい取組ではありませんが、継続して取り組むことが大切です。今後も農業改良普及センターは、「GAPをする」「GAP認証を取る」取組について、継続的な支援を行っていきます。
講演する岸田農園(株)_岸田一希氏
会場の様子