出張所のしごと4
開拓以来、富良野地域は農業を中心に歩んできました。しかし、その多くが十勝岳噴火の影響を受けた地帯、あるいは富良野盆地を中心にひろがる泥炭などの特殊土壌であったため、郷土史にも記される土地改良事業をはじめ、ほ場整備事業や畑地かんがい事業などに代表される先駆的な生産基盤の整備が行われてきた地域でもあります。
そうした先人たちの努力によって形成されたこの地域独特の田園風景や、そこで生まれた伝統文化なども、今では大切な地域資源になっているのです。
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(中央大排水溝や山手幹線用水の建設など、富良野原野の歴史的な土地改良事業についてもっと知りたい方はこちらをクリック)
北海道のほぼ中心にあり、寒暖の差が大きいなど典型的な盆地性の気候を有しますが、このきびしい自然条件は、安全でおいしい農産物を生産するのには好条件でした。
現在、北海道で作られるほとんどの作物が作付けされ、全国各地に出荷されていますが、効率的で安定した農業経営や計画的な生産・出荷体制の背景には、栽培技術の向上や土づくりにも早くから取り組み、農業農村整備を意欲的に行ってきたことも大切な要素です。この独特の気候風土から生み出される良質な農産物は「ふらのブランド」として人気があります。
当出張所は地域の主体性や創意工夫を活かしつつ、富良野地域の農業を元気にしたい―そんな思いから、次の3つの取組によって豊かな農村空間づくりをめざしています。
■ いのちの源「食」の生産をささえる
~安全・安心な「食」の供給力を最大限に発揮させる基盤づくり~
■ 多様な担い手と地域をささえる
~意欲ある担い手への支援と安心で快適な農村づくり~
■ 豊かな農村環境をささえる
~環境への配慮と都市と農村をつなぐ絆づくり~