松山湿原の概要(北部森林室管理課)

 

 


 

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 松山湿原は美深町市街より東方約29km、北見山地ピヤシリ山系の海抜高797mに位置し、湿原面積は、約25haです。北に位置する高地性の高層湿原の一つで、矮性化したアカエゾマツ(通称ニウプ松)やハイマツが分布するなどの特異性があり、学術上の価値が高く、優れた自然環境であることから、昭和51年に北海道自然環境保全地域(松山ピヤシリ道立自然環境保全地域)に、また、昭和54年度には保健保安林に指定されています。
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 湿原にはアカエゾマツ、ハイマツだけでなく、高山植物、湿原植物が生育し、四季折々様々な表情を見せています。
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タチギボウシの季節(7月下旬) ホロムイリンドウの季節(9月中旬)
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冬の松山湿原(2月下旬)
 
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  湿原には「えぞ松沼」「つつじ沼」「はい松沼」の三つの沼があります。
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 シダ植物20種、裸子植物3種、被子植物・双子葉植物138種、単子葉植物23種、コケ植物15種、合計199種の植物が確認されています。
 
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植物名 説       明 開花
watasuge-s.jpg ワタスゲ
(カヤツリグサ科)
高さ20~50cm。綿スゲの意味で、その果実を取り囲む白い綿毛(わたげ)からついた名です。茎の先に1個の花穂をつけます。 6~8月
syoujyoubakama-s.jpg ショウジョウバカマ
(ユリ科)
高さ10~60cm。猩々袴(しょうじょうばかま)の意味で、花を猩々の顔にたとえ、葉の集まりをその袴に見立ててついた名といわれます。葉は根元に平たく多くつき、細長いへら形をしています。 5~6月
himesyakunage-s.jpg ヒメシャクナゲ
(ツツジ科)
高さ20~30cm。姫石南(ひめしゃくなげ)ですが、ほんとうのシャクナゲの仲間ではありません。(ツツジ科)学名ではギリシャ神話で有名なアンドロメダの名で呼ばれます。葉は広線形でふちは外がわに曲がり、裏は粉白色をおびています。 6~7月
mineharii-s.jpg ミネハリイ
(カヤツリグサ科)
高さ5~30cm。茎は密な株となって生え、葉はさや状の鱗片となって茎の根元につきます。茎の先に1個の小さな小穂がつき、黄色から土色をしています。 7~8月
mitsubaouren-s.jpg ミツバオウレン
(キンポウゲ科)
高さ5~10cm。三葉黄蓮(みつばおうれん)。一見オウレン(キンポウゲ科)に似ていて3小葉をもつことによります。花は径1cmほどで、がく片5枚が花弁状に変化して白色です。おしべは多数、めしべは数個あります。 5~7月
mousengoke-s.jpg モウセンゴケ
(モウセンゴケ科)
高さ6~30cm。葉についている毛を毛織りの「毛せん」にたとえ、小さいのでコケの名がつきました。べたべたした葉で小さい虫を捕らえ養分とする食虫植物のひとつです。 7~8月
tsurukokemomo-s.jpg ツルコケモモ
(ツツジ科)
高さ10~20cm。蔓(つる)になるコケモモの意味。葉は長だ円形で厚く、長さ1cm、幅3~5mm。果実は直径1cmほどで、赤く熟します。 6~7月

 毎年6月~7月頃に見られるものです。

 参考:「北海道の植物(野の花)」「北海道の高山植物」(北海道新聞社)
 
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植物名 説       明 開花
tsubameomoto-s.jpg ツバメオモト
(ユリ科)
高さ20~70cm。葉の感じがオモトの葉に似ていることと、ルリ色の果実をツバメの頭に見たてて、この名がついたといわれています。葉は数枚まとまってつき、倒卵状だ円形で、軟らかく光沢があります。 5~7月
sankayou-s.jpg サンカヨウ
(メギ科)
高さ30~60cm。中国名の山荷葉(さんかよう)からきた呼び名といわれますが、山荷葉という植物はもともと日本のサンカヨウとは全く別の種とされています。花は茎の先にまとまって3~10個つき、花弁は6枚あります。 6~7月
oobananoenreisou-s.jpg オオバナノ
エンレイソウ

(ユリ科)
高さ20~40cm。大花之延齢草(おおばなのえんれいそう)。花弁はシロバナエンレイソウよりも大きく形も丸みをおびています。雄しべの葯(やく)は、花糸に比べて明らかに長くなっています。 4~6月
enreisou-s.jpg エンレイソウ
(ユリ科)
高さ20~40cm。延齢草(えんれいそう)で花弁に見える3枚は萼(がく)の変形です。花弁はありません。果実は球形で緑や黒紫色に熟します。 5~6月
gozentachibana-s.jpg ゴゼンタチバナ
(ミズキ科)
高さ5~15cm。御前<石川県御前岳>橘(ごぜんたちばな)。葉は4~6枚が輪生状につき、倒卵形~だ円形。白い大花弁に見える4枚は苞(ほう:花に近い所にある変形した葉)で、その内側に10~20個の小花をもちます。花弁は4で白色、雄しべは4本です。 6~7月
nirinsou-midorinirinsou-s.jpg ニリンソウ
ミドリニリンソウ

(キンポウゲ科)
高さ20~30cm。ニリンソウはその名のように二つの花がつきます。中には一本咲き、三本咲きなども混じっています。がく片は花弁状に変化しています。ミドリニリンソウは札幌の藻岩山で初めて発見された、花が緑色のニリンソウです。 4~6月
ezowasabi-s.jpg エゾワサビ
(アブラナ科)
高さ20~50cm。蝦夷山葵(えぞわさび)。葉には長い柄があり、頭大羽状複葉。茎の上部につく葉は単葉でやや深く切れ込んでいます。花弁は卵円形。果実は線形です。 6~8月
himeichige-s.jpg ヒメイチゲ
(キンポウゲ科)
高さ5~5cm。姫一花(ひめいちげ)。葉は3出複葉で、線状披針形~披針形、不揃いな鋸歯(きょし:ノコギリ状のギザギザ)があります。がく片は花弁状で5個。雄しべと雌しべは共に多数で子房には短毛が密生しています。 4~7月
ezoichige-s.jpg エゾイチゲ
(キンポウゲ科)
高さ10~20cm。蝦夷一花(えぞいちげ)でヒメイチゲによく似ていますがやや大型です。花弁状のがく片は普通6~7個(ヒメイチゲでは5個)あります。 4~6月
maizurusou-s.jpg マイヅルソウ
(ユリ科)
高さ10~25cm。舞鶴草(まいづるそう)とは葉の様子をツルが羽を広げた形に見たてたものです。葉は心形・3角状卵心形で無毛です。果実はまだら模様を経て赤く熟します。 5~7月
tsurunekonomesou-s.jpg ツルネコノメソウ
(ユキノシタ科)
高さ5~20cm。蔓猫目草(つるねこのめそう)で、猫目草は果実に一本の線があり、それがネコノメのように細いことから生まれた名です。体は軟らかく地面をはう枝をもっています。葉は小さい扇形で5~7個のきれこみがあります。雄しべは8個あります。 5~6月
kurumabasou-s.jpg クルマバソウ
(アカネ科)
高さ15~40cm。葉のつき方が車の様子を思わせるので、この名がつきました。葉は6~10枚輪生します。 5~7月
zudayakushu-s.jpg ズダヤクシュ
(ユキノシタ科)
高さ10~40cm。ズダというのは、喘息という病気の方言ですが、これによく効く喘息薬種(ずだやくしゅ)という意味でこの名前が付きました。茎には腺毛があり、葉は心円形で浅く5裂しています。 6~8月

 毎年6月~7月頃に見られるものです。

 参考:「北海道の植物(野の花)」「北海道の高山植物」(北海道新聞社)
 
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 毎年6月の最終土曜日に、山開きを兼ねた登山の集い”「松山湿原とニウプ自然探勝」登山の集い”が開催されます。
 ぜひご参加ください!
 (問い合わせ先: 美深町観光協会 TEL 01656-9-2470 FAX 01656-9-2472 )
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