美瑛町商工会『美瑛サイダー』

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“地サイダー”開発の経過とねらいなどについて説明する三枝さん。

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 「私たちの町・美瑛の観光資源というのは風景なんですよ。日本だけでなく、海外からも多くの観光客がやってきます。そんな人たちに風景を感じられるような飲み物を提供したいと考え、商品化することになったのが“地サイダー”の『美瑛サイダー』です。人気の観光スポット『青い池』と『小麦畑』をイメージして作ってもらったのが始まりで、今は美瑛産ハスカップを使った『夕焼けの丘』も好評です」と話すのは、地域限定のサイダー開発を担当した美瑛町商工会の三枝敏九経営指導係長です。

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★「美瑛サイダー」各330ml 210円(税込)
(左)黄金色の小麦畑をイメージした「小麦畑」、(中央)人気ナンバーワンの「青い池」、(右)美瑛産ハスカップを使った「夕焼けの丘」

 

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 サイダー開発のきっかけは、平成20年に商工会職員が大分県由布院町で開かれた研修会に参加した際、数多くの「地サイダー」が開発されていることに衝撃を受けたことでした。地サイダーとは、地元の中小企が独自に製造・販売しているサイダーのこと。北海道では、函館市に本社のある「コアップガラナ」で知られる株式会社小原がいくつかのサイダーを作っていました。そこで美瑛町商工会は小原に製造を委託し、「美瑛サイダー」開発が始まりました。

 商品開発には、当然のこと予算が必要です。同商工会では、北海道商工会連合会を通じて「村おこし事業」としての地サイダー開発を提案。平成22年度予算で200万円の補助が認められました。

 また平成22年6月には、町内でプロジェクトチームを立ち上げました。商工会職員だけでなく、町役場の商工観光課、観光協会、物産公社、そしてJAびえいから委員を選出してもらい、いよいよ美瑛サイダー開発事業が具体化へと突き進むことになります。

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試飲会では1,500本が提供され、その結果は味の開発の大きな助けとなりました。
 

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 サイダーの素材として選ばれたのは、美瑛町が誇る「日本中でもここにしかない風景」でした。スタート時は当然のごとく、農産物等を原料にする方向で進められました。トマト、じゃがいも、ハスカップなどがそれに当たり、これらの素材のエキスを抽出してサイダー工場に持ち込むことが製造の条件。ところが美瑛町には抽出どころか、ジュースに加工する施設さえなかったのです。そこで新たに検討されたのが「風景をモチーフにする」ことでした。

 平成23年4月、レモン味で微炭酸の「青い池」、爽やかな黄金色が特徴で強炭酸の「小麦畑」を発売。現在も道の駅など町内約20カ所で取り扱っており、平成25年7月には、美瑛産ハスカップを使った「夕焼けの丘」も販売を開始しました。平成27年2月までの販売数は累計約14万5千本にのぼる、大ヒット商品に。3種類そろえたことで、セット購入する人も増えているといいます。また美しい風景をテーマに据えた食品は全国的にも珍しく、注目を集め続けています。

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商品開発のテーマとなった風景のひとつ、小麦畑の丘。美瑛の農家の人々が生活するそのままの姿が美瑛町の魅力でもあります。
 

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 例えば3品のなかでもダントツの売上げを誇る「青い池サイダー」。今でこそ世界的に有名になった観光地の一つですが、発売当初はまだ認知度が上がり始めたばかりの頃で、サイダーを見てもピンと来ない人も多かったそう。そこで美瑛サイダーが予想外の効果を発揮。「青い池を見に行かれた方がお土産に買ってくださるだけでなく、サイダーを見て興味を持ったので青い池へ行くという方もいらっしゃったんです。これまで独立した点だった観光地と食という魅力が、線でつながった。美瑛サイダーの存在が、特産品が秘めた力の新たな側面に気付かせてくれました」。美瑛サイダーは、美瑛町の宣伝隊長でもあるのです。

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こちらも商品モチーフとなった青い池。ハイシーズンには駐車場へ入る車の列が何キロも続くほどの人気です。

 今でも、販売場所は美瑛町内に限っています。発売後は大手百貨店などからも取り扱いたいとの声をもらいましたが、辞退。その理由は「美瑛町に来てくれた人へのおもてなし」だから。あくまでも、美瑛町限定にこだわります。

 「また美瑛町の風景を見たい、あのサイダーを飲みたいと思ってもらいたい。足を運んでもらう理由になると信じています」と三枝さん。美瑛町のことを目でも舌でも感じさせてくれる美瑛サイダーに、よりいっ そう期待が高まります。

 

美瑛町商工会

上川郡美瑛町本町1丁目2-4
四季の情報館3階

電話/0166-92-1175
FAX/0166-92-1176
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